小児科 すこやかアレルギークリニック

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学会の醍醐味
2011年11月03日 更新

先週末に福岡で小児アレルギー学会がありました。

学会で楽しみなのは、アレルギー専門ということで、同じ志を持つ先生との出会いがあったり、ご高名な先生と話ができることです。日頃、疑問に思っていることをとことん質問できたりします。

特に開業医は“孤独”です。自分が間違っていても、誰も「それは違う」とは言ってくれません。地元にマイコプラズマの患者さんもいるのは確かですが、明らかに診断が間違っているケースもよく目にします。その先生は、マイコプラズマで間違いないと思っているのでしょうが…。

ぜんそくやアトピーも診断を誤り、適切でない治療を繰り返されていることもかなりあります。それも一度見逃すと、その思考がそのまま繰り返されてしまうのでしょう。

患者さんはとにかく困った症状を速やかに取り去って欲しいと希望されますので、患者さんの治療をしていて、症状が良くなっていなければ、自分の診断や治療が間違っているのでは?と不安にならなければなりません。

私の場合、「アレルギーが専門だから」と市内外から患者さんが受診されますので、責任は重大です。一応専門医ですので、診断は間違っていないと思いますが、特に重症の場合、治療しても思った程の改善が得られないことも正直あるので、その辺を学会の時に質問したりしています。

学会会場は、とにかくアレルギーの専門医がほとんどで、若手から大学病院の教授までいます。私がまだ若い頃は、教授なんて恐れ多くて話しかけることもできませんでしたが、アレルギー専門で、仲間意識が働くせいもあるのでしょうが、またアレルギーをやっている先生はあまり変な先生はいません。教授などの偉い先生にも、一開業医が気軽に話しかけることもできます。

また、すこやか健康フェアの講師だった柴田先生は食物アレルギーのガイドラインの作成委員でしたが、今回はぜんそくのガイドラインの作成委員の何人かの先生にも、いくつか質問ができました。だいぶスッキリすることができました。

そうそう、学会の会場で珍しい人に会いました。次の講演会場に急いで向かっていたら、エスカレーターのところで、一人の男性が私の顔を見て「あっ」と言いいました。私も「あっ」と言いました。

何と、20年前に一緒に卒業した大学の同級生でした。15年以上前に共通の友人の結婚式に参加して以来の再会でした。アレルギーが専門ではないのですが、私なんかよりも精力的に外に勉強に出掛け、海外に留学もしています。

大学時代の同級生で、小児科医を選んだのは5人程でした。アレルギーを専攻した同級生はいないので、学会で顔を合わせたことはありません。今は同じ開業医という立場ですが、経営なんかよりも、患者さんのために真面目に診療しているのは、話を聞いてすぐに分かりました。

開業してみると、感染症の次にアレルギーの患者さんが多いので、アレルギーの情報を得ようと参加したようです。私が食物アレルギーの発表をしにきたのだと聞くと、いろいろとやり方を聞かれました。彼も食物アレルギーの対応に困っているらしく、食物アレルギーなのかどうか?、どのように解除したらいいのか?など、いろいろ疑問に思っていたそうです。

アレルギー以外の分野では私の知らないことを沢山しているでしょうから、いろいろと教え合い、お互いを高めることができると思います。会いたい同級生の一人だったので、本当にラッキーでした。大きな学会なので、顔を合わせたのは奇跡に近いくらいです。これも学会の醍醐味と言えるのだと思っています。