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一難去って、また一難
2012年01月19日 更新

ここ最近、ずっと18日の予定が頭を離れませんでした。

18日と言うと昨日のことですが、私にとっては“一難”というにはオーバーでしょうが、気が重かったのは事実です。

何があったかと言うと、テレビ番組の収録がありました。私は、新潟県のアレルギー医療をレベルアップしたいという頭しかありませんので、もちろん医学に関する内容です。

もともと人前で話をするのが苦手で、できればテレビに出るなんてことはしたくなかったのですが、ただメディアの影響はとても大きいのです。

例えば、食物アレルギーにおいて「食物負荷試験」をせずに正しい診断はできないというのは、専門医の間では常識になっています。しかし、専門でない先生は外来で食物アレルギーの患者さんを診ても、そんな検査のある事自体患者さんに言ってはくれないのです。

できないことは言いようがない、ということなのかもしれませんが、患者さんに正しい医療をしてあげたいと思えば、自分のできないことはできる医師に任せるべきです。それがないのは、おかしいと思いませんか?。少なくとも私には理解できませんし、「患者さんにベストを尽くしている」と言えますかと聞きたいくらいです。

結局、検査の存在も知らされず、我慢して困り果てているのは患者さんとその家族なのです。医師がもう少し良心的になれば救われるのにと思えてならないのです。

どうしたら良いか悩んだ結果、テレビ番組で多くの方に「食物負荷試験」の存在を知ってもらえるように働きかけることを思いつきました。その収録が18日に予定されていたのですが、まだまだと思っていたのが、当日を迎えてしまったのです。

日頃テレビを観ていても、医師が出てくることがありますが、その道の専門家でない医師が解説をしていることがあります。そりゃテレビに出れば宣伝効果もあるでしょうから、どういうルートか依頼があれば、中には断る良心的な医師もいるでしょうが、「出たい」と引き受ける医師もいることでしょう。出るべきでないような非専門医が出てくることさえありますので、テレビ局も人選は慎重にやって頂きたいと思っています。

私が負荷試験のことをしゃべっていいのか?ということもあるのでしょうが、福岡病院の柴田先生のもとで食物負荷試験を学んできて、10年前のことになりますが、多分いち早く県内に導入し、現在県内全域で行なわれている負荷試験の何割かは当院でやっています。また誰よりも熱い気持ちで負荷試験を広めようと取り組んでいますので、私が負荷試験の話をすることに関しては、あまり文句を言う小児科医はいないのではと思っています。

負荷試験の存在を知らない子ども達のためと思い、背に腹は代えられないとテレビに出ることを決意をしましたが、上手くしゃべられるかは全く自信がありません。カミカミの自信ならあります(汗)。

当日は、でき上がった台本を使い、ディレクターの方のサポートのお陰で、一応収録を終えることができました。出来上がりを観ていないので何とも言えませんが、私を知っている人が観れば「緊張してるな~」と一目で分かると思います(大汗)。

仕上がりはどうであれ、私の目的は患者さんに“真実”を伝えることなので、とりあえず肩の荷がおりた気がします。と言うか、荷が増えて、減らないというのが真相です。

意味が分かりませんね。18日の午前中は、「今日、昼過ぎから収録だ。気が重いな。」と思っていたところ、何と別のテレビ局から取材依頼があったのです。偶然の偶然ですが、こんなこともあるのかと思いました。

食物アレルギーに関する取材のようですが、それも打ち合わせの結果、21日に決まりました。これも、22日や25日に講演の予定もありましたので、断る選択肢もありました。でも患者会からの紹介でしたし、私が断ることで、あまり詳しくない先生のところに取材が舞い込んでしまえば、それもどうかと思い、引き受けることにしました。

まさに「一難去って、また一難」というところではあります。「18日さえ終われば」と思っていたのですが、また心配の種が増え、心労はかえって増えたかもしれません。ただ、日頃からこだわって勉強していることを、取材という形で提供できるのならそれは意味のあることだと思っています。

とりあえず、頑張ってみようと思っています。