7日の午前中の1時間程、医院の電話トラブルにより電話をつながらない状態になってしまいました。ご迷惑をお掛けしました。現在は復旧していますので、ご安心ください。
「想定外」のことって起き得る訳ですが、「まさか停電でもないのに、電話が使えなくなるとは…」って感じです。
その日は急にやってきました。前日までは何の問題もなく使えていました。7日の診療開始前に電話が使えなくなっていることが分かりましたが、素人には打つ手がありません。NTTの方に来て頂き、まもなく“治癒”しました。
電話回線にかかわる機器に電力を供給するACアダプタが壊れたためでした。あまり壊れるような代物ではないので、まさにトラブルとしか言いようがありません。
9時からの診療開始で、10時半前には復旧しています。この日の診療は半日でしたし、電話がつながらずに受診を諦めた方もいらっしゃるかもしれません。「今後気をつけます」と言いたいところですが、不可抗力でしょうから、いつ何時またトラブルが起こってしまうか分からないのが怖いところでもあります。
日々、臨床の場にどっぷり浸かっていて、肝を冷やすことと言えば「けいれん」と「アナフィラキシー」でしょうか。
例年、インフルエンザの流行期になると、急な発熱に伴い全身性のけいれんを起こすお子さんが受診されることがしばしばあります。その多くが熱性けいれんなのですが、それもいつ起こるか分かりません。
一度でも起こしたことがあれば、少しは心の準備もできるでしょうが、初めて起こした時は親御さんもどうしていいか分からない状況になることもあります。それも、いつ起きるか予測もつかないのが困ったところです。
インフルエンザもようやく減ってきている印象ですが、何故か今年は熱性けいれんの患者さんはほとんど診ませんでした。不思議に思っています。
あと、もう一つがアナフィラキシーです。当院かかりつけの患者さんが、除去すべきアレルゲンを家や園で誤って食べることでアナフィラキシーを起こし、あわてて受診されることもありました。
院内で慎重に食物負荷試験をやっていても、アナフィラキシーを起こすことも起こり得ます。アナフィラキシーが重くなると、危機的状態であるアナフィラキシーショックに至ることもありますが、当院の負荷試験ではこうなったことは今のところありません。
食物負荷試験は、安全に行なわれるべきですが、アレルゲンを食べさせる時点でアレルギー症状が誘発される可能性はあり、今後アナフィラキシーショックを絶対に起こさないとは言い切れません。
ただ、当院は卵や乳の加工品を用いて、なるべく無理のない負荷試験を心掛けているつもりで、アナフィラキシーのリスクは低いと思っています。それでも、過去に1000件以上の負荷試験をやってきて、蕁麻疹が全身に広がり、咳き込みや嘔吐が見られたこともありました。重症感はさほどなくても、この症状もアナフィラキシーの分類に含まれますので、こういうことは何度か経験しています。
リスクも理解して頂いた上で、負荷試験を実施することになるのですが、元気な状態で受診され、場合によっては院内でアレルギー症状を起こさせてしまうため、何かあれば自分の身に責任が降り掛かってきます。アナフィラキシーが起こり得ることを予想しつつも、実際に症状が誘発されてしまうと、肝を冷やすこともあります。
最近は、リスクを避ける医師が増えています。食物負荷試験をしない医師が多いのは、そういう理由だからと思いますが、食物アレルギーの診療に食物負荷試験は欠かせないと言われています。
ここ数年で急に話題になってきた「経口減感作療法」は、急速にアレルゲンが食べられるようになる“夢のような”治療法ですが、そういった華やかな面に目が行きがちですが、実はその陰でアナフィラキシーやアナフィラキシーショックが起こっているのも事実です。
いずれにしても、主治医も肝を冷やさないように、アナフィラキシーを避ける努力は必要でしょう。ただし、負荷試験なしに食物アレルギーの診療はできないので、負荷試験をしないという理由は通用しません。どうやったらリスクを減らしつつ、食べさせてあげられるかを考える必要があるのだろうと思っています。


