小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

身の上話
2012年03月20日 更新

昨日は「気道過敏性試験」の話をしました。

この検査は、ぜんそく治療を止めてもよいか客観的に判断する方法です。残念ながら、この検査が良かったから、今後絶対に発作を起こさないと言う訳ではありません。ただし、私の認識では、薬を中止するという評価をする方法としては、現存する検査で、一番信頼性の高いものだと思っています。

これがまた時間がかかります。発作を起こしやすい薬を2分間吸入し、その後、肺機能検査を行ないます。肺機能検査に大きな変化がなければ検査続行で、また次の吸入を行ないます。また2分吸入して、肺機能検査を調べます。

10回繰り返すので、単純に吸入している時間だけで20分かかり、肺機能検査も10回行ないます。患者さんが来て、検査の準備をして、そして検査が始まってで1時間くらいはかかってしまいます。

普通の小児科なら、診察室に入って2分くらいで診察が終わり、部屋を出ることになると思います。多くの医師が余計なことは一切しゃべりません。それが普通です。

当院が「気道過敏性試験」をやるのは、何年か継続的に治療をして、症状が安定している患者さんとなります。場合によっては、私の勤務医時代からの付き合いの患者さんもいます。だいたい気心が知れています。

この検査の間、付きっきりになります。2分という時間は、短いようで長い。その間は、雑談をしながら検査を進めることになります。

先日は、検査の患者さんがこの春高校に進学することもあり、若干身の上話をする流れになってしまいました(汗)。

高校時代は、あまり勉強しておらず、何かに夢中になったという訳でもなく、勉強し出したのは浪人してからでした…。人生やり直すとしたら高校生からという話をしました。お母さんは子どもに向かって「ほら、そうだって」と高校生になる息子に、一生懸命に高校生活を送って欲しいという意味を込めて、そう言いました。

小児科医になってから、子どもの健康を守るという点では一生懸命にやってきたつもりですが、自分には核になるものがなく、そういう意味で自信もありませんでした。今は、自分のやるべきことはアレルギーの子どもを守ることで、“これが私の生きる道”なんて思っています。

今は、診療もこなし、学会活動も、新潟県に正しいアレルギーの知識を広めたいがために啓発活動も行なっています。地元では感染症の診療レベルがおかしい医師もいて、一般診療でも適切な医療を広めたいと努力しています。自分の時間の多くを、こういうことに割いているつもりです。有り余っていたはずの時間も足りないくらいです。

人生の中で、中途半端に生きてきた時代もあり、反省もあります。その穴埋めをすべく、一生懸命やっていると言えなくもないなと思っています。