当院は、患者さんとメールのやり取りをすることが結構あります。
普通、医院のホームページからは医師にメールは送れないようになっています。そこにはいろいろな理由があると思います。
当院の場合は、いろいろなメールが来ます。講演の依頼もあるし、患者さんからの相談もあります。その場合、無料で相談に乗ってもお金にならない、診察しないと詳細が分からず回答に責任が持てないというのもあるでしょう。
アレルギーで困っている患者さんからメールのある場合は、かなり詳細に書かれているので、情報不足で困ることはあまりありません。これだけ苦しんでいるのを分かって欲しいという気持ちまで伝わってくることが多いのです。
食物アレルギーは、力を入れている小児科医が極めて少なく、特に重症の場合、周囲に誰も相談できる人がおらず、孤立していることが多いと思います。少しは知識を持っているつもりですから、私の知識が役立つのならと思っています。
また講演の依頼も歓迎です。だいたい園や学校職員の会合でアレルギーの話をして欲しいというものが多いですが、今は厚生労働省や文部科学省の勧めで、園や学校でアナフィラキシーが起きた場合、速やかに処置をすることも求められています。最低限のアレルギーの知識を持っていないと、子どもはおろか、自分の身も守れないことになります。
また、先日もお話しした今度中学校に上がる、顔や身体のアトピー性皮膚炎のひどい患者さんを当院で診ていますが、きっかけは当院へのメールでした。現在も紹介してくださった養護の先生と連絡を取りながら、状態を報告して頂いたり、注意点を話したりするツールとなっています。
当院は、かなり遠路から受診してくださる患者さんもいて、やはりメールで連絡が取れることは患者さんにも安心材料になっているのかもしれません。
そんな中、昨日、新発田市の患者さんからメールがありました。赤ちゃんの湿疹のようですが、改善せずにお困りのようで、いろいろと悩んでおられる様子が伝わってきます。
当院のホームページの下段に「お問い合わせ」というところがあり、そこからメールを送れるのですが、メールアドレスを書く欄があります。この方からはアドレスが記載されていなかったため、返信できない状況でしたので、この場でお答えせざるを得ません。
新潟県はかなり細長いため、新発田市までは150キロはあります。なかなか通える距離ではありません。来月、上越に来られる用があり、一緒に診察してもらえないかというものでしたが、「大丈夫です」と回答させて頂きたいと思います。私の知識が役立つのなら、是非とも活用して頂きたいと思っています。
赤ちゃんの“湿疹”に関しては、アレルギーが関与している場合、どう関与しているかを医師が理解していなければなりません。私だって分からないこともあります。解明されていない部分も少なくないからです。アレルギーの基本をマスターしていれば、同じ「分からない」でも、レベルの低い「分からない」とそうでない「分からない」では相当の差が出てきます。
残念ながら、多くの医師が「分からない」ことを分かろうとしていないために、患者さんに説明できない状態になっていることが多いのです。しかも、分かっていないのに分かった振りをしたり、専門医に紹介すべきなのに、紹介すらしていないことは大いに問題です。かかりつけ医としての責任すら果たしていないと言わざるを得ないのです。
そんなケースが圧倒的に多いため、私が主治医に代わって対応せざるを得ないし、逆にそれが私の仕事だったりします。
メールを下さったIさんは、医院に電話して予約を取って頂きたいし、できれば土曜の昼に受診して頂きたいと思っています。その理由は、診療の最後に回って頂くと、気兼ねなく時間をかけて説明ができるからです。
昨日も書きましたが、どう見てもアトピー性皮膚炎なのに“乳児湿疹”と診断されているケースが圧倒的に多いのですが、診断できない医師が治療できるはずがありません。そりゃそうですよね?。
多分30分以上説明することになると思いますが、私の知識を伝授しますから、スッキリして帰って頂きたいと思いますし、150キロって意外と近いと思って頂けたらと思っています(笑)。


