昨日は、よい天気に恵まれた母の日でした。
ゴールデンウィーク後半が天候が悪かったため、遊びに出掛けるには格好だったはずですが、自宅でパソコンの前にずっと座っていました(涙)。実家に行くことも頭にはありましたが、あまりの時間のなさに諦めざるを得ませんでした。
水曜日、中越の某市にエピペンの講演に行きます。その準備もまだ終わっていませんが、出掛けられなかった理由は別にあります。9月に大阪で行なわれる日本小児アレルギー学会で発表する要旨を完成させなければならず、その〆切りが5月25日なのです。
「忙しくて学会にも行けない」という医師もいますが、それはウソだと思います。明らかに時代遅れの医療をしているにもかかわらず、その医院さんが地元で人気があったりと、医療はかなりおかしな部分が多いと感じています。地元の患者さんのためにも、本人のためにも「頼むから、学会に行ってくれ」と思ったりする程です。地元の医療の問題点をアレルギーに限らず、あぶりだすのも私の仕事だと思っています。
学会に参加して新しいことを学ぶことは、医師に義務づけられている訳ではありません。だから医師によって診断や説明が違ったりします。「忙しいから行けない」と言えば聞こえがよく、「一生懸命な先生だ」と思うでしょうが、“一生懸命じゃない”と思います。
私の場合、アレルギーを専門に選び、他院に通っても症状が改善しないという患者さんから頼られることも多いため、最新の知識を持っていなければならないと感じ、こだわって勉強しているつもりです。そうしなければ期待に応えられないと思っています。いろいろ頑張っているつもりですが、まだまだ分からないこと、知りたいことは沢山あります。
臨床にどっぷり浸かった生活の中で、そこで得られたデータを元に学会で発表することを自らに課し、10年連続で学会発表も行なっています。私は日本の第一人者でも何でもありませんので、「一般演題」という形での発表でした。要は「発表させて下さい」という形です。
ここ最近は、力を入れている食物アレルギーに関する発表を行なってきました。加工品を使った食物負荷試験は、特にこだわっているのですが、ガイドラインではオプション扱いになっています。確かに、卵アレルギーならゆで卵や卵焼き、ミルクアレルギーなら牛乳を使って評価すべきですが、そこまで濃いものを食べられない重症な患者さんもいます。食べられるものを増やすには、薄いものを含んだ食材を選ぶ必要があります。患者さんのことを考えれば、加工品を使った負荷試験はもっと普及すべきだと考えています。
今回、そういう当院の取り組みが学会を運営する先生の目に留まり、それを発表するよう依頼がありました。「発表させて下さい」から「発表して下さい」に変わった訳です。私にとっては初めての出来事です。
いつも書いているように、食物アレルギーが近年特に注目されており、「食物負荷試験」をしなければ、まともな診療ができないとさえ言われています。ところが県内では、ほとんど行なわれていないのが現状です。手間がかかり、リスクも伴う。それが広まらない理由だと思います。
除去を指示しておけば何も起きず、医師は何も責任を負う必要はありません。しかし、それが患者さんを苦しめています。子どもの成長や発達を考えたら、「食べられるものは、食べさせてあげようよ」と考えるのは、小児科医として当然のことです。
私の試みは、手間もさほどかけず、リスクもより少ない方法で「食物負荷試験」をやっています。毎日100人以上の患者さんの診療をしつつ、負荷試験を年間相当数こなしている小児科の開業医は、日本広しと言えどもそう多くはいないはずです。私のような不器用な人間ができるのですから、アレルギー専門医でなくても、多くの優秀な先生方ができないはずがありません。
今回の学会発表が上手くいけば、今後もっと注目されると思っています。いや、注目されるべきことだとさえ考えています。リスクや手間が少なければ、負荷試験をやってみたいと思う真面目な小児科医は少なからずいるはずですから。ですから、私にとってこの発表はとても意義の大きなことなのです。
まだ時間があると、ゴールデンウィークは家族サービスに徹しましたが、気付いたらそんな大事なことの準備に使える時間があと2週間もないのです(大汗)。
開院以来、1000件以上の負荷試験をやってきました。自慢じゃないですが、県内では一番多いと思います。そのデータをパソコンに入力し、データを解析することで、リスクが少なく、手間もさほどかからないということを証明する必要があります。本番である学会発表は9月ですが、多くの小児科の目に留まる私の発表の要旨は、それなりの完成度で仕上げなければなりません。その〆切りが間近となると、私の焦りもご理解頂けると思っています。
日々、診療に没頭しているため、診療が終わることにはグッタリします。土日くらいしかまとまった時間が取れないため、時間も相当限られています。
この週末は、行楽日和を我慢したので、結構はかどったかなと思います。いずれにしても、折角頂いたチャンスです。負荷試験に興味のある全国の小児科の先生に「やってみようかな」と思って頂けるかもしれない機会を頂けたと思いますので、頑張ろうと思っています。


