野球好きの方ならご存知でしょうが、「死のロード」という言葉があります。
何やら物騒な感じもしますが、そんな怖い言葉ではありません。阪神タイガースの本拠地は甲子園球場ですが、夏の甲子園大会の間はホームグラウンドである甲子園球場が使えず、長期間アウェーの敵地で戦わなければならないことを指します。
日頃から、特に新潟県内のアレルギーで困っている患者さんが情報不足だと思うので、情報発信のつもりでこれを書いています。食物アレルギーの話が中心になるのですが、最近は中越、下越からも前医で誤診され、中途半端な指導を受け、それがために改善しないアトピー性皮膚炎の患者さんも多いため、アトピーのことを書くこともあります。もちろん、ぜんそくも誤診や治療不足、その一方でアドエアの乱用も経験し、その辺も指摘しています。
週末にある園で感染症の講演が控えています。私は不器用でそのせいでしょうが、この場で書くことがその時点で頭の多くを占めていることを書いているようです。中には経営を優先した医療をやっている医院さんもあり、感染症情報など正しくないことが書かれていたり、おかしな指導が行なわれていたりするため、園や学校が感染症の対応に苦慮しているという現状が地元上越市にはあります。
私は、福岡の病院でアレルギーの修行をしてきたのですが、根拠のある医療をやらなければ患者さんに失礼に当たる、とにかく患者さんを最優先に考えて(ある意味、経営は度外視)診療に当たることを教えられました。
ですから、新潟では珍しくガイドライン、ガイドラインと言っています。ガイドライン通りに対応すれば、ほとんどの患者さんの症状を改善させることができるのです。ただし、アレルギーだけやって、あとはなあなあの医療をするつもりもありません。
抗生剤の点滴をやる医院さんも多いですが、昨日も書いたようにウィルス感染が疑われるのに、そうするのはおかしいのです。マイコプラズマの誤診があまりにも多く、「点滴を3日しないと治らない」なんて点滴を強要されている患者さんも多く、マイコじゃないのに点滴されて、結局得をするのは開業医なんてことも目にしています。上越の子どもを守るために、おかしな医療を許すわけにはいかず、感染症の講演を依頼されれば、患者さんに分かりやすい、良い話をしたいと考えるのは当然でしょう。
最近、家に帰って読む本は感染症のものが多く、少し前に買った「小児感染症学」という本で、おたふく風邪やリンゴ病などありふれた感染症の項目を読んでいます。改めて読むと「へー」なんてことも多く、勤務医時代よりも毎日外来に出ているので、以前よりも感染症を身近に感じることができます。しかも、日頃診ている、例えば溶連菌に対する印象を本の中のデータで確認できたりして、面白かったりします。
タイトルからだいぶ話が離れてしまいました(汗)。でも準備期間も少ないですが、もっと完成度を上げ、一般の方に理解してもらえるような感染症の話を構築したいと思っています。
さて、話を戻しますが、頭が感染症モードの中、27日の午後はN市に食物アレルギーの話をしに行く予定です。往復140キロですから、結構大変です。まもなく7月になりますが、勉強会ラッシュでN市にまた2回、M市に1回、別のN市に1回行きます。その後もN市、I市も予定があり、日にちは未定ですが200キロ離れたT市も行かなければならないと思います。離れた街に行くことが多く、この夏だけで往復で1300キロ移動予定です。
当院の特徴でしょうが、市外からの受診も多く、最近は特にアレルギーで困っている患者さんが多いのです。感染症の減少に伴い、外来受診が減っている小児科も多いでしょうが、当院はあまり影響を受けていないようです。毎日家に帰るとヘトヘトで、先ほど書いたように、27日から死のロードを迎えます(汗)。
ただ、期待されているうちが華ですから、それだけニーズがあり、責任の重いことも実感しています。何とか両立をしたいと思っています。


