昨日、新潟市から来て下さった卵アレルギーのお子さんに加熱全卵を使って負荷試験を行ないました。
軽微な症状が出ましたが、一応卵一個を完食できました。3年前に当院を初めて受診され、加工品で挑戦してアナフィラキシーを起こしてしまったので、「ようやくここまで来たか」と感慨もひとしおです。
その話を書こうと思ったのですが、30日の市内の園での感染症の講演の準備が間に合わず、全く余裕がありません。
当院は、市外から受診される患者さんも多く、毎日大勢の患者さんを診ています。疲れ果てて家に帰り、少し仮眠してからトピックスを書いたり、講演の準備をすることになります。アレルギー関連の話なら、もう10年以上と年季も入っていますので、準備はじきに終わります。しかし、感染症となるとたまにお願いされる程度です。
また、溶連菌ののどの所見や水ぼうそうの水ぶくれ、手足口病の発疹、とびひやカポジ水痘様発疹症の皮疹など、今回は園の先生や保護者の方に視覚的に訴える講演をしようと思っています。
いつも言っているように、医師によって診断が異なる場合もあり、典型的な画像をスライドの中に組み入れ、園の職員、親御さんでもそれなりに診断できるようにしたいと思うからです。ウィルス感染なのに抗生剤を使われたり、アデノウィルスによる扁桃炎で抗生剤の点滴に通わされているようなケースを1人でも減らしたいと思っています。患者さんが力をつければ、無駄な医療費を使う抑制になると思っています。
実際にやってみて分かったのですが、デジカメでのどの写真を撮ろうとすると、結構大変です。ライトで明るくしないとのどの特徴的な発疹が撮れないし、デジカメでアップで撮ろうとすると、ライトを横からしか当てられず肝腎の部分に光が当たりません。しかも、どアップで撮ろうとすると、息でレンズが曇ります(汗)。
きっと医学書に載っているような画像は高価なカメラで撮っているのでしょう。ただ、今回のコンセプトは画像を多く取り入れ、患者さんに協力して頂き、手持ちの画像で説明したと考えました。高いカメラは買えないし、しょっちゅう使うものでもないので、何とかならないかと思ったらネットでこんなものを見つけました(画像)。
なんと1980円で、汎用なので日頃使っているデジカメにも取り付けできます。買ってみると、結構ちゃっちいです。
添付の画像の下の絵は、私の診た手足口病の口の中の所見です。やや見づらいかもしれませんが、頬の裏側に口内炎のような発疹が出ています。こういうブツがいくつもできるので、食欲が落ちたりします。
最近は親御さんでも、お子さんの口の中をのぞく方もいらっしゃいますが、こういう画像を見てもらえれば、診断精度も上がるはずです。医師の診断ミスなどをみるケースも少なくないので、患者さんのレベルを上げる必要があると思っています。
アレルギーのレベルを上げたいと思っていましたが、地元はマイコプラズマの誤診を繰り返している医師もおり、今回はマイコプラズマの診断法も解説します。そう診断され通院していた患者さんはショックを受けるかもしれませんが、“真実”を伝えるのが私の役目です。前回の感染症の講演のあとから急にRSウィルスを調べるようになった医院さんもありました。園の先生も、どの医師が頼りになり、どの医師がそうでないかも意外と把握しています。
今回の依頼をされた保育園は、当院から離れた位置にあるのですが、「田中先生の話なら聞きたい」と言って下さる親御さんもいらっしゃると聞いています。それを聞いて余計プレッシャーがかかります(汗)。4月に日本小児科学会が水ぼうそうの予防接種のお薦めのタイミングを公表したり、B型肝炎のワクチンも推奨していますので、その辺の新しい話も組み入れる予定です。
30日の11時からの講演が終われば、あとは得意のアレルギーの講演が続きますので、とりあえずあと1日、これに集中したいと思っています。



