小児科 すこやかアレルギークリニック

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疲れるのが好き?
2012年09月19日 更新

土日と小児アレルギー学会があり、それに向けてここ半年くらいエネルギーを注いできたので、無事に終わり解放され、だいぶ楽になりました。

月曜は、祭日だったので、ラッキーでした。ただ、これまでは日曜日もどこも行かずに朝から晩まで学会の準備をしたりしていたこともあり、家族サービスもずっとできませんでした。

夏は海にほとんど行けなかったし、秋は秋でこの季節にしかできないことをやる必要がありました。ふと思いついたのが、ぶどう狩り。今は新潟市に合併しましたが、旧白根市に大きなぶどう園があり、そこに行くことにしました。その後は、弥彦山までドライブ。実家に寄って帰ってきたら、19時過ぎでした。

体の疲れは取れなかったけれど、引け目を感じていたため、ちょっと気分的に楽になりました(笑)。

そんな状況で18日の診療を迎えたのですが、朝からいきなり負荷試験でした。16日に発表したように、当院では「食物負荷試験」を朝一番から実施しています。ニーズがあり、最も混雑するのは3月、4月です。新学期でアレルギー診断書の提出を求められた患者さんが、一気に押し寄せるからです。この時期は、月、火、木、金曜と週に4日は負荷試験に当てています。

それ以外の時期は、そこまで混まないため、火、木、金曜に集約しているようです。連休明けで、外来が混雑していましたが、それでも火曜のため負荷試験も3件予約が入っていました。

これも学会で発表した通り、市外から70キロの距離を受診して下さる方もおり、何とか食べられるものを増やさなければなりません。先週は、何と県外から受診された患者さんもおり、地元の専門医から完全除去を指示されていましたが、食べられるものを増やすことができました。

やっぱり、小児科医は、これも講演の中で言ったことなのですが、「完全除去」と加工品であっても、わずかであっても「食べられること」は、全く違うことを認識すべきでしょう。雲泥の差、月とスッポンくらい違うことなのです。

当院は電子カルテを採用していますが、来院し、エントリーされると名前のところがピンク色に表示されます。診療が終わると、表示からなくなるのですが、当院の診療スピードよりもどんどん受診があるので、画面がピンク色に染まってしまいました。30人以上待ちの状態です。

大した感染症もないのにどういうことかというと、当院はぜんそくの患者さんも多くいます。最近の寒暖の差で、調子を崩すお子さんもいます。朝晩と急に過ごしやすくなってきて、それで咳が出て受診される患者さんが一気に増えました。これらの患者さんは、他院で“風邪”などと診断されていた患者さんが多く、いくら通っても咳が止まらないと不満を持って、当院に鞍替えしてくるケースがほとんどです。

キチンと指導すると、咳が出て「こりゃぜんそくの咳だ」と親御さんでも分かるので、まっすぐ当院を受診して下さるようになります。敢えて言えば、他院に行けば“風邪”と診断されるであろう状況でもです。それこそ、今回のシンポジウムの「開業医でもできるアレルギー診療」のぜんそくの部分を担当された寺田先生の話を学会に参加して聞けば、こんな「誤診」も減るのですが、残念ながら学会会場で見るのは新潟市周辺の小児科の先生ばかりでした。

いくら頑張って診療しても、一向に待っている患者さんが減りません。次々と新たに受診があるからです。先日の講演で、当院は「食物負荷試験」をやっていますという話をしたのですが、スライドの中では毎日100人以上の診療をしていると書きました。それを一人で、それこそ誤診しないように診療していき、同時並行で負荷試験もしていくこのは、少なくとも私にとっては重労働です。この日は、午前中だけで100人を超えるのではないか?というくらいの状況でした。

最近は、他の開業医で改善がないと当院に来られるケースが増えています。受診が多く、更にこれまでの医療に不満を持った患者さんが多いため、「地元の医療も捨てたものではない」と分かって頂くために、丁寧に診療しています。時間を掛けなければいけないのです。

この時期ですと、先ほどのようにぜんそくが見逃されているケースが多く、多くの患者さんが風邪薬を出され、説明もされなかったと不満を漏らしています。風邪じゃないから、風邪薬など効くはずもないのです。当たり前の話です。これも敢えて言えば、「誤診」を繰り返す医師は信じられないくらいトコトン繰り返すので、「おかしいと思ったら医者を代えるしかない」と指導するしかないのです。この“指導”がだいぶ広まってきているようで、この日も新患が多かったでした。

午前中の最後のお子さんの診察が終わったのが、当院の午後の診療が始まる13時半を大きく超え、14時頃でした。気がかりだった学会発表を終え、家族サービスもやって、リフレッシュしつつある状況で、いつもの現実に一気に引き戻された格好です。

トイレも行けなかったので、用をたし、ウイダーインゼリーを飲み、午後の診療に突入です。

火曜は予防接種からのスタートです。最近、不活化ポリオワクチンも加わり、接種希望者も増えています。当院のシステム上、火曜と木曜しか予防接種に充てられず、患者さんにはご迷惑をお掛けしています。

それはアレルギーで困っている患者さんが市内、市外からと受診が多く、予防接種は他の医師ができても、アレルギー外来は無理なので、アレルギー外来の枠は死守しています。医院の経営上は、予防接種が多い方がいいのですが、私は収入を上げるために開業した訳ではないので、譲れない部分は譲りません。

いつもなら予防接種が終わると、時間的余裕もできるのですが、この日に限っては、そのまま夕方の外来に突入します。当院は年長の慢性疾患の患者さんが多いので、他の小児科さんよりは午後は混雑するのだと思います。

どれだけ混雑しても、混雑を理由に症状の改善していない患者さんを、同じ薬を処方して帰すようなことはしていないつもりです。結構こうしている医師は多いと思いますが、症状を改善させて欲しい一心で受診している患者さんに失礼だと思わないのかと思います。私も見逃しがないとは言えませんが、この日も肺炎を見逃され、当院に駆け込んだ患者さんが2人程いました。

当院でもあまりないことですが、この日は午後だけで100人を超える受診があり、精も根も尽き果てました(涙)。ふと考えると、ここ最近、「疲れることばかりしているな」と思ってしまいました。

今回の学会で開業医でも「食物負荷試験」は可能であると発表してきて、会場が一杯になり、少しは大役を果たせたのかなと思っています。しかしながら、負荷試験をやっていない、もしくは負荷試験の存在すら患者さんに知らせていない、悪質と思われるケースも多発しており、何も解決した訳ではないのです。

逆に、これまでは小児科医対象に話すことがほとんどなかった分、非専門医の先生に聞いてもらう機会を作って行かなければならないのかなとすら考えています。アレルギー学会ではなく、日本小児科学会などで話す機会を持ってもいいのかなと思っています。

気持ちとは裏腹に、疲れることが好きな体質なのかもしれません(大汗)。