小児科 すこやかアレルギークリニック

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2012年10月30日 更新

先日、診療中にある高校の教頭先生から電話がありました。

診療の最中だったため、昼に再度連絡があるとのことだったのですが、診療の手があいた時にこちらから電話をすることにしました。

最初は何だろうと思っていたのですが、エピペンの講習の依頼でした。実は、その何日か前に、食物依存性運動誘発アナフィラキシーの患者さんにエピペンを処方していました。

小麦を食べて、体育で走っていたところ、血圧が低下したのでしょう。立てなくなり、友人に頼み、養護の先生を呼びにいってもらったそうです。こう書いただけでも、ただならぬ事が起きたことがお分かりだと思います。

近隣の病院の小児科の先生から、エピペン処方の適応かどうか、そうならば処方して欲しいと紹介がありました。こういうケースは、ここ最近で2件目です。患者さんにとって、地域の重症な食物アレルギーの児を守りたいと考える私にとっても、有り難いことです。

ただ、これが開業医のとなると、こんなことは開院以来5年以上経っても、まずありません。この前も、ある小児科の医院であれもこれも除去と言い続けられていた患者さんが、医師の言うことに疑問を感じ、当院に相談に来られました。「食物負荷試験」の話すら出ず、相変わらず“隠蔽体質”なんだなと感じました。

残念ながら、そんなことをしていたら、地域における自身の評価を落とすことに気付いて欲しいと思っています。やはり、親御さんは自分の子どもに一生懸命、適切な医療をやってくれる小児科医を求めているのだと思います。

さて、そんなに長い時間を電話で話した訳ではないのですが、幾つも質問が出ました。それだけ不安だし、知りたいことがあるのでしょう。ただし、電話で伝えられることは限られているし、“百聞は一見に如かず”ということもあります。教頭先生だけが分かっていればいいだけのことではないし、私自身も高校に乗り込んで、いつもの話をしにいくつもりでした。

高校側にとっても“渡りに船”だったようで、早速、日程調整の話となりました。来月の水曜の午後に決まりました。

園や小学校、中学校に出向いて話をしたことはありますが、高校へは初めてです。そもそも高校生くらいになると、近くの内科を受診するでしょうし、滅多に小児科には来ないでしょう。ですから、当院の存在すら知らない高校関係者も多いと思っています。

アレルギーで困っている高校生もいるでしょうから、ブラッと相談に来れる専門の医療機関があることを知ってもらうことも大切なことだと思いますので、付随的なことですが、当院のやっていることを知って頂こうとも考えています。例えば、ぜんそくやアトピー性皮膚炎、花粉症も含めたアレルギー性鼻炎など、内科や皮膚科、耳鼻科に通っても良くならない高校生も少なからずいると思っています。

もちろん一番大事なことは、今回の食物依存性運動誘発アナフィラキシーの話です。これまでは後半にエピペンの使い方を説明し、前半は食物アレルギーの基礎知識について話していました。それこそ地元では「食物負荷試験」が“隠蔽”されているので、そういう検査自体が存在することを広く知って頂くことが地域のレベルアップにつながります。

私の話を聞いてくれる対象が異なりますので、いつも使っているスライドをそのまま使う訳にはいきません。食物依存性運動誘発アナフィラキシーに特化したスライドを作り直す必要がありそうです。県内でこの分野を専門にしている医師はかなり限られます。私自身の経験したケースを何例か具体例として挙げたいと思っています。

食物アレルギーの啓発の講演は、かれこら10年以上行なっていますが、割りと評判がいいのが、個々のケースについて触れることです。より説得力が増すのだと思っています。

最近は、ずっと外来が混雑してご迷惑をお掛けしています。昨日も、東京行きを強行して、月曜の診療はちょっとこたえました(汗)。毎日、家に帰る頃はグッタリで、家に帰ったら仮眠して疲れを取らなければ、講演の準備もままなりません…。

こういう活動は、患者さんがいて、その周囲に情報を求める園•学校関係者がいる限り、続ける必要のあるものです。体に鞭打って準備を進めたいと思っています。