当院は、アレルギーの患者さんが多いようです。
ただ、アレルギーに限らず真面目に診療しているつもりで、感染症も診断にこだわっています。病気がなんであれ、診断をつければ、それに沿った治療をしていけばいいのです。
子どもが熱が続いた場合、二つの微生物が悪さをしています。ばい菌とウィルスです。よく熱が続くと、「検査させて下さい」と小児科で言われることがあります。それは何を見ているかというと、今回の熱の原因がばい菌かウィルスかを区別することにあります。
具体的には「CRP(炎症反応)」を調べており、正常値は0.3以下となっています。微妙なケースもありますが、ばい菌が悪さすると、数値が3とか5とか8などと上がります。一方、ウィルスの場合は、正常値とさほど変化がありません。
例えば、インフルエンザはバリバリのウィルスですが、高熱が続く病気として知られています。親御さん達は、高熱が続いているものですから「検査の数値が悪くなっている」とお思いでしょうが、0.0という最低値ということすらあります。私の経験では、1を超えることはほとんどありません。
親の立場からすると、高熱が続いて、原因が特定でいないと不安になります。ここ最近ですと、熱が出てインフルエンザを調べて陰性だった場合、採血させて頂き、CRPが0.3とか低い値ですと、インフルエンザ以外のウィルス感染と判断されます。それ以上の特定は難しいこともありますが、治療方針は立てることができます。
ウィルス感染で、特効薬があるのはインフルエンザと水ぼうそうです。水ぼうそうは身体に水ぶくれが出ますから、見れば分かります。となると、インフルエンザ以外のウィルス感染の場合、基本的には治療は“気合いと根性”になります(笑)。要は、自分の免疫力で対処すべき問題となります。
ちなみに、抗生剤は、ばい菌の時のみに使う薬なので、ウィルス感染と判断された場合は使いません。熱が続いているのに、“気合いと根性”なんて言われるとビックリするかもしれませんが、ウィルス感染の場合は、ある意味、それが理にかなった対処法と言えます。
それにしても、一気にインフルエンザが増えました。残念ながら予防接種をやってもかかる人も少なくありません。
当院は、アレルギーの患者さんが多いので、これまではインフルエンザの流行期でも、インフルエンザの受診はさほど多くなく、若干“蚊帳の外”的な感じもあったのですが、先日は1日だけで20人ほどのインフルエンザの患者さんを確認しました。本当に、来る人も来る人もインフルエンザが陽性に出るのです。
となると、こだわって続けてきた「食物負荷試験」もそろそろ休止しないといけません。私もそうですが、スタッフの手がインフルエンザの対応に取られ、負荷試験の対応が手薄になるという意味合いもあります。申し訳ありませんが、今週一杯で一旦休止とさせて頂きます。
ここ最近は、“駆け込み需要”ということもあって、例年よりも負荷試験の希望者が多かったのです。ということは、負荷試験の休止を残念に思っている方が多いものと思われます。新潟県内で負荷試験をやっている医療機関は極めて少ないので、正直心苦しいとも思っています。
インフルエンザが減ってきたら、再開の判断をさせて頂きます。ご理解を頂きたいと思っています。


