小児科 すこやかアレルギークリニック

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21日の夕方(BSN)
2013年05月17日 更新

15日の夕方に、食物アレルギーに関する学校給食の取り組みについて、県内ニュースで流れました。

翌16日は百数十人の受診がありましたが、「観ましたよ」なんてただの1人からも言われませんでした。意外と観てないのね…(汗)。

この日は朝からやや緊張していました。特殊な負荷試験が予定されていたからです。

私が「食物負荷試験」を始めたのが10年以上前になります。おそらく新潟県では誰も手掛けていない頃のことです。日本の第一人者の先生方が食物アレルギーのガイドラインを作成され、啓発を続けたお陰で、だいぶ広まってきたと思います。

ただ、新潟県では負荷試験をやる小児科医が極めて少ないため、全国的にみれば、食物アレルギーの後進県には変わりないと思っています。

実は、負荷試験には、もう一種類あります。食物依存性運動誘発アナフィラキシーの負荷です。これは「茶のしずく石けん」で有名になりましたが、原因食品を食べてから運動するとアナフィラキシーを起こすという病気です。食べて運動しない、食べずに運動するのでは症状は誘発されず、食べて運動するという組み合わせで引き金が引かれます。

この病気は、少し前まではアナフィラキシーショックに至ることもあり、「負荷試験なんてとんでもない」という雰囲気はありました。しかし、ここ最近はキチンと原因を究明することが必要とされます。そうしなければ、何に気をつけて生活すればいいか分からない訳です。場合によっては、食後は何時間も運動してはいけないなんて指導をされているケースが結構見受けられます。

新潟県で、普通の負荷試験をやる医療機関はわずかながら増えているようです。ただ、この食物依存性運動誘発アナフィラキシーに関する負荷試験は、私の知る限り新潟市民病院さんだけでしょうか。

先日、ある患者さんからメールを頂きました。あるアレルギーが得意とされる医師から食物依存性運動誘発アナフィラキシーの可能性を指摘されて、負荷試験を希望したら「とんでもない、死ぬかもしれない」と言われたそうです。普通の負荷試験はやっても、食物依存性…に関しては、だいたいこんな感じだと思います。

ただ、何でもできる医師なんていないのですから、自分ができなければ、できる医師に紹介するのが医療の原則だと思うのですが、それができない医師が多いのは嘆かわしい現実でしょう。そもそも食物アレルギーのガイドラインには、食物依存性運動誘発アナフィラキシーであっても負荷試験の方法が記載されています。

そういった患者さんを当院では何人も抱えています。本来、食物依存性運動誘発アナフィラキシーの負荷試験は病院でやるべきものだと思いますが、新潟県の事情が事情なだけに、当院で負荷試験をやる必要が出てきました。

もちろん、何かあればすべて私の責任です。精査を希望されれば、現実から逃げることなく専門医としてやれることはやるべきだろうと考えています。既に当院では過去にやっているのです。

この患者さんは焼きそばを食べて運動して、じんましんと呼吸苦がみられました。焼きそばを持参してもらい、その後、大きめのルームランナーのスピードを徐々に上げていき、心拍数も上げていきます。

結局、何も起きませんでした。ただ、それなりのリスクを背負って負荷試験をやったのですが、この食物依存性運動誘発アナフィラキシーは再現性が悪いと言われています。つまり、検査で何も起きなかったからと言って、小麦が犯人ではないと言い切れないのです。

ただ、何か分からないものにおびえて日々を過ごすよりは、違う可能性が示されたことは意味があることだと思っています。運動前に小麦を摂るなと言うのは簡単でも、それを毎日続けることは苦痛以外の何者でもないと思います。

この患者さんは、エビを食べて症状が見られたこともあるため、エビを使った負荷試験もやる必要が出てきました。何か原因のシッポでもつかみたいと考えています。

いろいろ書いていたら、タイトルとだいぶ違った内容になってしまいました(汗)。

私が日頃からやっていることですが、先月17日に長岡市の小学校に出向き、エピペンの使い方を話してきました。私の地道な活動がメディアの方々の耳にも届いたのか、地元のテレビ局であるBSNさんから同行取材を受けていました。

やはり、BSNさんでも学校給食にスポットを当てており、学校での取材のほか、あと私の診ている重症食物アレルギーの患者さんの食生活も放映されるようです。私の出てくるところは、長岡の小学校での講演風景だと思います。

15日のUXさんの放映は、取材自体はつい先日の11日のことでした。BSNさんの方が取材は早かったのですが、放映は遅いことになります。ただ、UXさんで食物アレルギーの対応が行政の間で差があり、全般として遅れていることを指摘してくださり、BSNさんで、アレルギー専門医が学校に出向いてエピペンの取り扱いに関して個別指導するという流れ自体は、私にとっては丁度いいと思っています。

来週のことで、またまた新潟県内の方に限られますが、21日(火)夕方のBSNニュースをご覧頂きたいと思っています。