小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

時効でしょう
2013年11月11日 更新

土曜にテレビ取材を受けました。

9時に来られて、診療風景を撮影され、16時にインタビューとなりました。土曜の午前中は市外から受診して下さることが多いため、かなり混雑するのが常ですが、この日も100人程の受診があり、午後1時過ぎまでかかりました。その後、1時半からインフルエンザの予防接種をやることになっていたため、昼ご飯を食べる時間が取れたのはラッキーでした。

インフルエンザの予防接種も100人以上やらなければならず、平日以上に疲弊した土曜日でした。それからの取材は結構キツかったです(汗)。でも、土曜くらいしか時間が取れないので、致し方ありません。

当院は、2007年に開院したため、お陰様で6年以上、上越の地でアレルギーを中心とした診療を行なっています。

実は、開院して間もなくこんなことがありました。もう時効だろうと思うので、今日は触れてみようと思います。

開院して、アレルギーの専門病院ができたと、「待っていました」とばかりに多くのアレルギーで困っている患者さんが受診して下さいました。

その中に行政の方もいらっしゃいました。アトピー性皮膚炎と食物アレルギーがあり、当院で診療を受けているうちに信頼して頂けたようで、市のイベントとして子育て支援の一環のつもりで、食物アレルギーについての勉強会をやりたいと思って頂いたようです。

当院に受診された際に、そういう研修会をやった場合、講師をお願いできるかと内々に打診を受けていました。もちろん、「私の知識が皆さんの役に立つならば」とOKを出していました。

しかし、それから時間が経ち、何の音沙汰もありません。受診された際に、よくよく聞いてみると、地元の医師達の許可を得ないといけないようで、ある小児科の先生にこのイベントの件を相談してみたのだそうです。

あまりいい顔はされなかったようで、勉強会をやることになったことはなったのですが、何と講師は私ではない別の小児科医でした。ちなみにアレルギーが専門でもなく、食物負荷試験もやっていない先生でした。正直、ビックリしました。

専門医として、正しい医療を行なえば、みんなに喜んでもらえると思っていました。同業者からも紹介があるのだろうと思っていました。

それ以来、「医師同士の連携って難しいんだな」と思っています。当院独自のイベント「すこやか健康フェア」も同業者と一緒にできれば、どんなに楽だろうと思います。フェアでの出費はすべて当院の持ち出しなので、かなりキツいのです。

ただ、県内の食物アレルギーの専門医は極めて少なく、一緒にやってくれる医師を待っていたのでは、全然前に進めないと思い、一人でやらざるを得ないのが本当のところです。

上越地方の食物アレルギーの患者は、本当ならすべて私が診るべきなのだろうと思っており、それくらいの覚悟は持っています。ただ、周囲の同業者からすれば、そうなっては困るのでしょう。近隣の街を含めても、キチンと「食物負荷試験」をやっているのが当院だけであり、他ではほとんど実施されていないのが現状だと思います。

多くの患者さんが「食物負荷試験」の存在すら知らされず、「除去、除去」と指導され、更に「家で少しずつ食べさせて見なさい」なんて言われています。食物アレルギーのガイドラインには、そういったことは書かれていないのですが、そういう指導がまかり通っています。

ちょっと極端かもしれませんが、調布の事故で食物アレルギーが死ぬ可能性のある病気であることが明らかになりました。負荷試験に紹介してもらえれば、小児科の先生も自分の患者が、家で食べてアナフィラキシーを起こすかもしれないというリスクを減らすことができます。同業者にとっても悪い話ではないと思うのは私だけでしょうか?。

6年前の勉強会の企画で、市が私の腕を見込んでくれたのだと思いますが、私でない医師が講師に選ばれた時点で、市側は何も言わなかったのでしょうか?。

医師側にも問題があると思いますが、市側も市民を守りたいのなら、今回のケースで言えば、市民に正しい知識を持って欲しいのなら、違う方法はなかったのだろうかと思っています。ここ最近いろいろな行政とかかわっていると「地元の医師が言うから仕方ない」なんて発言を時々耳にします。医師に対し、なかなか意見できないようです。

少なくとも市側は医師ではなく、市民の方向を見ていて欲しいと思っています。