今日は水曜です。
先週は1月1日だったため、さすがに講演活動はお休みでしたが、また今日から再開です。
昨年は1月、2月はあまり予定は入っておらず、3月から本格的に講演活動に入ったのですが、今年は1月も2月も予定が埋まっています。
目下の“敵”は雪でしょうか?。離れた街に行く予定も入っていて、暴風雪だと高速道路自体が閉鎖になることもあるため、それだと最悪の場合、その街に辿り着けないなんてことがあるかもしれません。
今日行く街も豪雪地帯として有名ですが、この冬は今のところ雪が少ないので、すんなり行けそうです。
「よくもそんな毎週出掛けるね」とお思いかもしれません。今日はハシゴなのですが、夕方にある高校、夜にある保育園に出向きます。いずれも最近エピペンを処方した患者さんです。
当院では、重い食物アレルギーの患者さんを守るために、エピペンを積極的に処方し、その子の通う園や学校に出向いて、誤食時の対応についてお話ししています。県内には食物アレルギーの専門医が極めて少ないため、重症なのにエピペンすら処方されていない患者さんも結構います。
最近はエピペンを処方されているケースもなくはありませんが、“処方しっぱなし”だったりします。つまり、エピペンは処方するのですが、周囲への指導はなされていなかったりします。
誤食は自宅で起きることもありますが、親御さんが見ていない園や学校でも起き得ます。親御さんほど食物アレルギーの知識を持った園や学校の先生は少ないので、単純ミスは起こる可能性は十分あると思います。となると、自宅用のほかに、園•学校用に合計2本のエピペンが処方されるべきなのですが、1本だけなんてことも見受けられます。
まあ、確かに園や学校に出向いて、エピペンの取り扱いを説明している医師は県内ではほとんどいないのでしょうが、それでは園も学校も急に処方されて、どうしていいか分からないという状況に陥ってしまいます。
食物アレルギーを甘くみている医師が少なくないせいか、日頃から専門医に紹介されることがほとんどないことを指摘していますが、エピペンを中途半端に処方するのなら、専門医に紹介すべきだと思っています。
ちなみに、今日の患者さんは高校生と保育園児です。
高校生の場合は、数年前に初めて当院を受診されたのですが、とある事情で多種食品をずっと除去していて、食べると危険という気持ちが強いこともあり、なかなか負荷試験が進みません。そのうちに当院から足が遠のいてしまいました。
少し前に久々受診され、アレルギー検査を行なったところ、甲殻類、軟体類がクラス5のほか、ナッツ類、ソバ、卵、ミルクなどもクラス3以上でした。数値だけでは分からないとこの場で繰り返していますが、成長してくると「数値が高い」=「食べられない確率が高い」という図式が成り立ちます。
負荷試験がなかなか進まず、誤食すればアナフィラキシーを起こし得るという理由でエピペンを持っていて頂くことにしました。
一方、園児の場合も卵、乳、小麦などの食品を除去しています。当院の場合、加工品を使って負荷試験を行なっており、少なく含む食品なら多くの患者さんが食べられるのですが、この子の場合はいずれの食品も微量で反応してしまうため、知らずに多めに口にしてしまえば、アナフィラキシーショックを起こし得ると考えています。
いずれのケースもアナフィラキシーショックの既往はないものの、最悪のケースを想定してエピペンを処方しています。多くのケースがアナフィラキシーを起こして、エピペンを処方されるのでしょうが、いろいろ検討した上で「この子はエピペンを持っていた方が望ましい」と考えれば、処方しています。転ばぬ先の杖とでも言いましょうか。
ちなみに来週は、中越の某市に出向きますが、市の理解が足りなく、意固地になっているようで、私は来るなと言われていました。担当者を代えるしかないと思う程です。こういう無理解の市を指導するのも私の役目と考えていますが、相当手を焼いています。患者さんを守るために、強行突破した格好です。
患者さんにとって良いことをしたいと思っており、食物アレルギーにより身に危険が及ぶ可能性があれば、積極的にエピペンは持たせるべきと考えています。ということで、水曜の午後は、まだまだフリーな時間が取り戻せそうにありません(汗)。


