今朝3時半頃、フィギュアスケートを見ていました。
具体的には、仮眠して目覚めたのが3時頃で、風呂から上がって見始めたというところです。
羽生選手の演技は圧巻でした。この種目で金メダルはずっと取れてこなかったので、凄いの一言です。おめでとうございます。エントリーした3人とも入賞だなんて、日本男子の選手層の厚さを物語っています。高橋選手もこれまで日本男子を牽引してくれて、お疲れさまでしたと言いたい気持ちです。
スケートは、もちろんコーチやスタッフ、裏方さんのサポートが必要ですが、個人の素質、努力がものを言うのだろうと思います。金を期待されていた羽生選手を応援していた際、私の器が小さいのだと思いますが、ライバル選手が転倒したのを見て、正直「やった」と思ってしまいました(汗)。
しかし、相手が転倒しなくても、本人がそれ以上の演技をすれば点数がついてくるのでしょうから、他人の失敗を喜ぶのは恥ずかしいことと反省しました。実際、羽生選手を写すカメラも、ことの成りゆきを見守る姿が映っており、喜んではいませんでした。
まさに世界一を争うガチンコ勝負であり、もちろん他人を蹴落としてもなんて気持ちもなくはないのでしょうが、フェアプレーで見応えがありました。
どの選手も喉から手が出るくらいメダルが欲しいのでしょうが、自分の持てる力をぶつけ、そして結果がついてくると考えているのでしょう。ですから、使い古された言葉かもしれませんが、相手はどうでもよく、自分との戦いなもかもしれません。
ふと、最近の診療のことを思い出しました。
最近、“湿疹”で受診される赤ちゃんが目立ちます。上越市内のみならず、市外から受診される方もいらっしゃいます。
小児科か皮膚科にかかっており、通院しても良くならないという理由で当院を受診されています。驚くことに、全例“誤診”が原因です。
どの患者さんも乳児湿疹と言われていたり、診断を告げられずに「これを塗りなさい」と言ってステロイド軟膏が出されています。診察室に入って1~2分で「ハイ、診療終わり」って感じなのでしょう。
当院に救いを求めて受診されていますし、私はプロとしてキチンと対応しているつもりです。
アトピー性皮膚炎と診断されれば、診断基準を示し、アトピーであることを理解して頂きます。親御さんも「敵」が分からなければ、標的が定まらず戦いようがないのです。
多くの医師が大して根拠も示さず、ステロイド軟膏を出しています。以前よりは減っているとはいえ、ステロイドに抵抗感のある親御さんもおり、プロならばキチンと診断し、治療についても不安を取り除く配慮をする必要がありますが、そうしている医師は滅多に遭遇しないのが現状です。
この辺を説明するだけでも時間はかかります。多くの患者さんが小児科や皮膚科に行くとあっという間に診察が終わってしまう経験をお持ちでしょう。良くなっていなければ、それを良くする責務があるにもかかわらず、同じ薬を出すなんて許されない行為だと思いますが、少なくとも私が見かけるのは、こういう感じです。
医師としての技術やモラルを疑わざるを得ません。自分に手に負えなければ、専門家に紹介するのが筋だと思いますが、筋を通さない医師が多いように感じています。私のよくいうガイドラインには紹介の適応が書かれていますが、守られているケースはまずありません。
フィギュアスケートでもそうですが、ライバルの存在が羽生選手を強くしているのだと思っています。
ある意味、周囲の小児科や皮膚科は“ライバル”なのだと思います。特に開業医は、客が来なければ経営が立ち行かなくなります。生々しい話ですが、客の奪い合いなんて様相を呈しています。
診断もできず、症状も改善させられないにもかかわらず、専門医に紹介すらしないのは悪質としか言いようがありません。私はそんな人をライバルとも思っていないし、ハッキリ言ってライバル視されることすら迷惑です。
ライバル同士がしのぎを削って、よりハイレベルな医療で“患者を奪い合う”のなら大歓迎です。本来、医療はそうあるべきだと思いますが、「予選落ち」レベルの医療もあることを患者さんは知っておかなければならないと思っています。


