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怒り新党
2014年06月23日 更新

いつの間にか6月も中旬を過ぎました。

朝方は結構冷えるので、ぜんそく発作を起こすお子さんが目立ちますが、これからは夏に加速していくものを思われます。

来月、栄養士さんを対象とした講演があると言いましたが、もちろん準備もしないといけませんが、一番の心配事は8月の小児科医を対象とした食物負荷試験の講演の準備の方がプレッシャーがかかります。

準備と言っても、これまでやってきた負荷試験の全てのケースをデータ入力した上でじゃないと何も導き出せません。日々の診療の中で、地道にデータ入力をする余裕もなかったので、この1年半分で750件ほど溜まっているので、それをそろそろ入力していかないといけません。

最近の週末は天気が良かったので、つい子ども達をいろんなところに遊びに連れていってしまいました。今週末、来週末と学会に参加予定なので、そろそろ本気を出さないといけません。

天候もイマイチだったので、日曜は丸1日データ入力なんて思ったのですが、私の怠け心も、子ども達もそれは許してくれません(涙)。

ホームセンターに行く用事があったので、ペットコーナーに連れていけば、ミニ動物園のような感じで、子ども達も少しは満足してくれるのではと思いました。

犬、猫、ウサギ、ハムスター、インコ、ジュウシマツ、金魚、熱帯魚、カブトムシなどがいました。子ども達は犬や猫に興味を持ってくれると勝手に思っていましたが、息子が興味を持ったのがメダカで、「飼いたい」などと言っています。

更に、「ひょうたん池」と言われるようですが、プラスチック製の小さな池と濾過装置にも興味を持ってしまったようです。少し前にタイヤ置き場の小屋をDIYで完成させましたが、今度は庭に小さいながらも池を作ることになるかもしれません(汗)。

「マツコ&有吉の怒り新党」というテレビ番組があるのをご存知でしょうか。私もじっくり観たことはありませんが、いま流行りの毒舌で様々な話題を斬るような内容なのだと勝手に想像しています。

先日、こんな患者さんがいらっしゃいました。

住所をみると隣の街の方で、他院にかかっていました。問診を斜め読みしただけで、ぜんそくであることが分かりました。「シングレア」というぜんそく治療薬も処方されていました。

ただ、その医院さんはアレルギーが得意ではなく、典型的な症状がみられていても、ぜんそくとは診断しない方針のように見受けられます。珍しく「シングレア」という薬を処方しており、ビックリしました。

ちょっと見直したのも束の間でした。“いつも通り”ぜんそくとは診断されておらず、それまでさんざん“風邪”と診断してきて、最近になって「シングレア」が出されたようです。

話を伺うと両親ともにアレルギーがあり、とてもアレルギー体質は強そうです。何度もゼーゼーしており、研修医でもぜんそくと診断するのでは?と思うのですが、驚くべきことに「シングレア」というぜんそくの専用薬を出しているにもかかわらず、“風邪”と診断されていました。

しかし、医療費を請求する場面で「シングレア」を出しているのに“風邪”では認められないので、陰でぜんそくと診断しているのでしょう。言っていることとやっていることが異なるのは、何故なんだろうと思っています。

これをお読みの方々も、お子さんに治りづらい病気があるのに、医師は薄々気付いているにもかかわらず、真実が伝えられていないとしたら、それは嫌だと思うのです。やはり、医療は表裏があるのはおかしく、正直にやるべきものでしょう。

ぜんそくには、治療の仕方が2つあります。一つは、発作を起こし苦しくなった時に、呼吸困難を改善させ、もとの状態に戻し、園や学校に元気に通えるようにするための治療です。それは気管支拡張薬の吸入だったり、内服、点滴をしたりします。

もう一つは、「長期管理」と言われるもので、言わば“ぜんそくを手なずける”方法です。ぜんそくは発作を繰り返すと、繰り返すクセがついてしまうので、発作の予防薬を用い、ゼーゼーしないように“手なずける”のです。

子どものぜんそくは、子どものうちに治せるなら治しておきたいので、ゼーゼーしやすい患者さんは、「長期管理」をすべきです。治療としては先に出てきた「シングレア」のほかに「プランルカスト」や「キプレス」などを用いるか、「フルタイド」などの吸入ステロイドを用います。

やるべき治療を怠り、大人にぜんそくを持ち越させてしまったとしたら、それは小児科医の責任だと思っています。

他院で治療に納得いかないと当院を頼って受診されるケースがよくありますが、この医院さん以外では、それなりに「シングレア」などの薬の連用を勧められることが多いようです。

専門医は「より安定した状態を」と願い、丁寧に薬を使いますが、専門でないと「3か月経ったから」と期間で決めて、止める医院さんもあるようです。

ところが、先の医院さんでは決まって1週間で止めて、「具合が悪くなったら、またおいで」と言っていました。

ぜんそくが慢性の病気で、繰り返し症状が出ることを“悪用”したやり方と言わざるを得ません。必要な予防的治療をせずに、発作を起こさせ、点滴などを繰り返せば、医院は儲かるでしょう。そういうことを狙っているのかと思わざるを得ないのです。

隣街からアレルギーの専門的治療を求めて、当院に通院されている方は大勢いらっしゃいますが、こんな最低の治療のために遥々と通院させられていたかと思うと、怒り心頭です。

医療は、患者さんは「お医者さんが間違ったことをするはずがない」と思う方が多いでしょうが、ことさらアレルギーに関しては間違いだらけと言っても過言ではなく、今回のように悪用しようと思えば、悪用できてしまうのが怖いところです。

信用して治療を受けていたつもりが、実はガイドラインに沿ったものではなく、医院の経営を優先させるものだったということは、時折見かけるので注意が必要です。

ちなみに、例のテレビ番組は「心頭」と「新党」を掛けており、怒りをぶちまける「党」であることを意味しているようです。

地元というか県内のアレルギー診療は決してレベルは高くなく、負荷試験が隠蔽されていたりと、医師にとって“都合のいいこと”が繰り返されたりしています。正直、これは新潟県内に限ったことではなく、全国的に見られることだとは思います。

それを見聞きするたびに怒りに震えますが、地元や県内の患者さん達のために「怒り新党」を立ち上げ、これまで通り情報発信していこうと思っています。