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2014年07月11日 更新

昨日、仕事の合間の時間を利用して作った池をご紹介しました。

全く本格的ではない、ショボい池ではありますが、数匹の金魚を飼うには悪くないのかなと思っています。

家の窓から池を見ることができ、そちら側の窓を開ければ、ろ過装置で水の流れる音も聞こえます。ちょっと風流な感じを楽しんでいます。

とは言え、“現実”もあります。よく買ってきた金魚はよく死ぬと言います。正直、犠牲者も何匹かいます。元気のいい金魚は池から飛び出してしまうし、力尽きて浮かんでいる金魚もいます。なかなか難しい。飼育法についても勉強しなければと思っています。

と同時に、巨大虫かごの作成も進行中です(汗)。仕事の後、ホームセンターに寄って、使えそうな材料を買ってきて、工夫しながら完成させていくのが楽しい。もともと虫かごじゃないものを“虫かご”に仕立て上げるし、虫が外に出ないようにするのに、網戸の“網”を周囲に張り巡らそうと考えています。

そんなことをしているのなら、「学会の準備をしろ」と言うもう一人の自分がいます。確かに正論です(涙)。

昨日、栄養士会の講演のスライドの提出日だったので、睡眠時間を削って頑張りました。全部で104枚だったかな。これまで講演に使っていたものもありますが、新たに作ったものも結構あります。

ただ、思っていたよりも上手く作れないかなと感じています。話を聞いて頂ければ、それなりにつかみ取って頂けるとは思います。でも、満足のいくスライドが作れないのは、自分の実力不足でしょう。「もっといい話をしたい」、「もっと伝えたい」と思う自分がいるのですが、現状でベストを尽くすしかなさそうです。

最近、アトピー性皮膚炎の患者さんが市内外から受診されていて、いつも活躍しているものがあります。

診察室の机の脇に置いてあるiPadです。ネットやメールチェックのほかに、画像を患者さんに示せるようにしています。水ぼうそうや手足口病の発疹のほか、時々溶連菌に掛かると見られる細かい、痒い湿疹も患者さんへの説明の重宝しています。

それよりも何よりも一番頻度が高い画像が、アトピー性皮膚炎の写真です。患者さんに協力して頂き、湿疹の写真を撮らせて頂いたもので、治療前と治療後、というか治療1週間後の画像を見比べて頂いています。

アトピー性皮膚炎の診断もままならい前医の治療とは言えない治療から、ガイドライン推奨の標準治療に切り替え、1週間もあればものの見事に改善します。どの患者さんも目を丸くしますが、そんなに驚かれる方が、私には驚きです。

なぜなら標準治療が“標準化”してない新潟のアトピー治療には、驚きというか、あきれるしかありません。多分、90%以上のお子さんがガイドラインや標準治療の恩恵に預かれていないのです。

「企業努力」をしてない医師が多いのが理由で、専門医に紹介すらなされず、患者さんは医師がベストを尽くしているものと思わされているのが現状で、患者さんが気の毒です。

ごくごくひと握りの方でしょうが、この場でそういう“真実”を患者さんや親御さんに知って頂く努力をしているつもりです。

今日は、この画像を添付しました。このお子さん、実は患者さんによく見せるiPad内の頬をジクジクさせた状態で初診した赤ちゃんの現在です。

いつも劇的ビフォーアフターとして、治療の前後を短期で見せていますが、その約2年後です。

実は、軽いぜんそく症状で半年ぶりに当院を受診してくれました。さらっと半年ぶりと書きましたが、そうです、アトピー性皮膚炎がほぼ完治して、定期通院すらしていないのです。

確か生後6か月頃の受診だったと記憶していますが、顔を掻きまくり、ジクジクの状態で初めて当院を訪れています。当時は相当悩んで、当院に駆け込まれた訳ですが、今やこのような状態です。

皆がこうなる訳ではないでしょうが、やはりアトピー性皮膚炎は慢性の湿疹です。日頃からメンテナンスして、“いい状態”をキープすることで、湿疹が落ち着き、やがては安定するのだと思っています。

このように日頃の診療の中で、患者さんから多くのことを学ばせて頂いています。敢えて言えば、「企業努力」をしない医師はしまいには患者さんから逃げられるため、経過もみることすら許されません。

責任感を持って医療をすれば、こういう経過を見ることができ、自信を持って別の患者さんの診療の当たることができます。

医師にとって患者さんは「教科書」なんて言われたりしますが、確かにその通りだと思っています。