小児科 すこやかアレルギークリニック

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OMつづき
2014年07月23日 更新

いろいろ書きたいことがあるのですが、まあ昨日の続きということで。

ダメなものはダメと言っていますが、これは同業者にも当てはまります。例えばこれだけ食物アレルギーが社会問題化し、社会が関心を持っても負荷試験を“隠蔽”しつづける小児科医に、申し訳ないけれど「良心」は感じません。

ぜんそくを「風邪としか言いようがない」と毎回繰り返している小児科医もいますし、3歳のアトピー性皮膚炎を“乳児湿疹”と診断している皮膚科医もいます。

医師は、患者さんで勉強させて頂いている部分も大きく、やはり正しいく診断し、適切な治療をすれば症状を改善させるのは難しくありません。そう努力するのが、患者さんに対する礼儀だと考えています。ところが、そうしていない同業者があまりにも多いことに、絶望感を抱いています。

この場でアレルギーで困っている患者さんに対し、なるべく正しい情報を提供したいと考えています。その中で、やる気もない、どうしようもないレベルの医師もいるということを知って頂くことも、情報発信だと考えています。

昨日も、5人以上“誤診”されて、症状の改善しない患者さんが、医師からの紹介ではなく、園や学校からの紹介で受診されています。中には「アレルギー科」の看板を掲げている小児科からの受診もあります。「アレルギー科」の看板は本物もありますし、偽者もあります。偽者の方が多いでしょうね。

患者さんにはなかなか伝わりにくい、「現状」を知ることから始めなければならないと思っています。

さて、OM(オボムコイド)の話に戻りますが、それこそ「アレルギー科」を標榜する小児科で「卵白」が高いため、卵の完全除去を勧められていました。前医の検査は繰り返し行なわれており、一緒に検査されていた「オボムコイド」はいつもクラス0でした。

ここで専門医なら「オボムコイドが0なんだ。もしかして卵を食べられないかな?。」と考えると思います。少なくとも私はそう考えました。

得意の加工品からの負荷をしようとしましたが、食べてくれません。日を改めてカステラで負荷試験をしようと思いましたが、これも食べてくれません。一緒に持ってきてもらった卵入りチャーハンならパクパクと食べてくれます。

濃い食材で負荷試験をやる時は緊張を強いられます。薄い食材で強い症状が出ないことを確認して一歩ずつ前に進む方が安全だと考えていますが、食べてくれないことには負荷試験になりません。

卵入りチャーハンは卵1個が含まれていますが、ものの見事に完食しています。ということは、やはりオボムコイドという“加熱卵白”が0だったので、火さえ通せば食べられるという、ある意味典型的なケースだったと思っています。

こんなケースもありました。「卵白」がクラス5のお子さんで、抗体価が80以上ありますので、多くの医師ならビビる値でしょう。こんな子に卵焼きで負荷試験を行なったのです。

「血迷ったか」とか「クレイジーだ」なんて声も聞かれるかもしれませんが、時々言っているように当院の負荷試験のコンセプトは「負けるケンカはしない」というのもです。「負ける確率、めちゃくちゃ高いでしょ」と思われるかもしれませんが、ちゃんと勝ちました!!(笑)。

ちなみに、この患者さんのオボムコイドはクラス3。結構数値は出ています。ということは、オボムコイドの数値は、結構当てになるようで当てにならない、なんてことなのかもしれません。

オボムコイドの値も出ているのなら「たまたま勝てただけでしょ」という人もいるかもしれませんが、私には勝てる自信がそれなりにありました。何故なら、既に加工品の負荷試験をやって、食べられることを確認していたから。

その患者さんは上越市内の方ではなく、数十キロ離れた街から受診されました。近くに負荷試験をやっている医療機関がないせいもありますが、大きなプレゼントができたのではないかと思っています。