小児科 すこやかアレルギークリニック

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ふたつの意味で
2014年07月25日 更新

学会準備で忙しい中、金魚やコイ、カブトムシの飼育を始めました。

一応、飼育の関する本をななめ読みし、理解したつもりで飼い始めましたが、思うようにはならないというのが実感です。

私の我がままで、ペットショップの方には金魚やコイとメダカを一緒に飼ってはいけないと言われています。金魚やコイは雑食なので、メダカを食べてしまうのだそうです。割りと小さめの金魚とコイなので「食べないだろう」と思いましたが、メダカが減っています(汗)。

金網でメダカのエリアとして区切ったのですが、ちょっとの隙間から逃げていってしまいます。それならと、目の細かい金網で仕切ったら、水の流れが悪く、メダカの元気がないようで、また工夫しないといけません(涙)。

カブトムシもスズムシを一緒に飼っているのですが、アリが行列を作り、カゴの中に出入りするようになりました。アリを駆除・寄せ付けない薬を撒いたのですが、スズムシにダメージがあるようです。

「飼う資格ないよ」なんて言われてしまいそうですが、もう少し頑張ってみようと思っています。

先日、ぜんそくでここ何年も通っている患者さんの年齢に何気なく目をやると、14と書いてありました。「受験生?」と聞くと、そうだとの返事。「こんなに大きくなったんだ、しかも受験生かよ」と改めて思いました。

ぜんそくは慢性の病気ですが、私の中では「小児ぜんそく」は子どものうちに治すべきものと捉えています。本当のぜんそくは、半分程度しか治らないと言われていますが、自分の関わった患者さんは100%治すつもりで治療に取り組んでいます。

ぜんそくの治療は、ふたつの意味で難しいと思っています。

ぜんそく発作といって、気管が狭くなりゼーゼー言い、呼吸困難を起こします。そうなると、程度によっては入院治療が必要になるし、軽ければ外来治療、もしくは自然に治ってしまいます。発作の状態を改善させるのは、そんなに難しくないと思いますが、慢性の病気を治癒せしめる「長期管理」が難しいのです。

要は、発作を起こすクセが付けば付く程、治りにくくなりますので、発作を遠ざければいい訳です。そこで発作を予防する治療を継続して、ゼーゼーしないクセを付けようというのが「長期管理」と言えます。

「長期管理」は、大まかに言えばロイコトリエン受容体拮抗薬と吸入ステロイド薬の2種類が柱となります。前者はオノンやシングレア、プランルカストなどの内服薬ですが、軽ければ内服薬、軽くなければ吸入薬で治療しますので、薬の選択はさほど難しいとは思いません。

例えば、数ヶ月発作が出ないと、患者心理として「もう治ったのではないか?」と考えるようです。中にはそれで治る人もいるのかもしれませんが、繰り返し言っているように、慢性の病気なので、一般的にはそう簡単には治りません。

治療を止めてしまえば、また発作を起こし、慌てて病院に駆け込むことになります。そういうことを繰り返す患者さんは結構多いのです。私は、病状にもよりますが、重めの患者さんは数ヶ月の治療でいいなんて一言も言っていないのですが、治療を止めてしまう患者さんは少なくないのが現状です。

私が逆の立場なら、真面目に通えるかどうか何とも言えず、継続治療の難しさを感じざるを得ません。

そういう難しさがある一方で、「じゃあ、どれくらいの期間、治療に通えばいいの?」と言われると困ってしまいます。それこそ病気の重さによって変わってくるし、一概に決められるものではないからです。

特に発作を繰り返すケースでは、年単位で落ち着いた状況を作ることが大切だと思います。呼吸機能検査という筒に胸に貯めた空気を一気に吐き出して得られるカーブの形をみる検査があります。この検査が良いことも大事ですが、呼吸機能検査が良いからぜんそくが治ったと言えるものでもありません。

専門施設では、呼気中の一酸化窒素濃度を測定したりしますが、それだけで「ぜんそくが治った、もう治療は必要ありません」と言い切れるものではないと認識しています。「もう治療を止めていいだろう」と思っても、再び発作を起こして受診される方もいます。

まとめると、慢性の経過を辿り、治療を止める確定的な目安がないため、患者さんが治療を止めてしまうことも少なくないし、医師がいつまで治療を続けるかというゴールの判断が難しいと部分もあります。

現実的には、主治医がある意味手探り状態で、経過をみながら治療の区切りを見つけ出すという形なのかなと思っています。