30日は、休診の予定になっていましたが、学会発表が31日の午後なので、診療を行なうことにしました。
あまり休んでばかりでは患者さんにご迷惑をお掛けすることになるので、そう決定しています。仕事が終わってから、学会会場の大阪に向かうことにします。
1週間前は、デンマークから帰国の途につくところでした。時差ボケも治り、より普通通りの生活になっていますが、今年はぜんそくの調子の悪いお子さんが早い時期から多く、診療を再開した月曜から忙しい日々が続いています。
水曜の午後の講演活動はノンストップですし、昨日の地元でも食物アレルギーの講演会もあったりと、ギチギチの日程の上で、来週の講演の準備もしなければなりません。
直前にならないとエンジンがかからない私の悪いクセで、発表スライドがまだ完成していません。「まだ間に合う」なんて思っている自分がいるのでしょう。
でも、旅行から帰ってきたら、学会の冊子が届いていました(画像)。
否応なしにスイッチが少し入ります(笑)。一応考えているのは、食物アレルギーのガイドラインには、十分な経験を持った医師が行ない、いざという時はただちに入院治療できる条件を整えておくなんて書かれています。しかも、有名な専門病院の負荷試験陽性率は、卵で44.8%などと書かれています。
この3行の文章を読んだだけでも、安易に近寄れない領域って雰囲気がプンプンします(笑)。
だったら、アナフィラキシーをなるべく減らし、負荷試験で症状が出る割合を減らせばいい訳です。要は、卵を少なく含んだ加工品を食べるということです。
また、負荷試験陽性といっても、皆がアナフィラキシーで、診療をストップし、治療に専念しなければならなかったり、医師が救急搬送につき合わなければいけないという訳でもないでしょう。多分アドレナリンを注射しなければならないケースは、ごく一部のはずで、蕁麻疹が出て、内服薬でも対応できるようなケースが多いのだろうと思っています。
陽性率が約45%と言われると、「そんなに確率が高いの」と思うでしょうが、その辺をもっと掘り下げて、当院のデータをお話しすれば、いわゆる“食わず嫌い”の状態を軽くできるのではと思っています。
いま作っているスライドは、当院の負荷試験では、陽性率がどれくらいで、そのうち皮膚症状、呼吸器症状、消化器症状の出た割合、陽性例の中でアナフィラキシーは何例で、アドレナリンの注射は○例という記載をしているところです。
加工品を使えば、症状が誘発される確率を減らすことができるだろうし、親御さんにとっても加工品とは言え、「卵を食べられた」という気持ちを持てるようになります。
当院は、クラス6であっても食べさせる努力をしています。ある論文で、開業医だとクラス4以上だと負荷試験を行ないづらいと書かれていましたが、当院ではある加工品を使った負荷試験では、卵がクラス4以上が何と3割を占めています。ですから、数字が高くても、負荷試験が陰性なら、食べてもいいと指導をすることになります。
その辺りをデータを持って示せば、“食わず嫌い”を少しは解消できるのでは?と期待しています。あと1週間しかありませんが、そろそろ本格的にエンジンがかかる頃なので、ラストスパートを頑張ろうと思っています。



