小児科 すこやかアレルギークリニック

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2015年01月10日 更新

10日(土)は、毎年恒例の福岡での勉強会があります。

福岡の専門病院で学ばせて頂いて以来、15年連続で参加しています。いつもいろんなことを学んでこれるため、欠かさず参加しています。

最近は、両親も連れていって、勉強会のあとに成人の日も利用して九州を旅行しています。福岡県はもちろん、長崎県、佐賀県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県の名所を回っています。新潟にいる限り、なかなか九州はいくチャンスがないため、両親も喜んでくれています。

自分が子どもを持って、いかに親に心配をかけてきたか痛いほど分かるようになったため、これまでの罪滅ぼしのつもりで、そうやっています。

昨日も外来は混雑していました。長岡や見附市からの受診もあったのですが、一番遠くは新潟市からでした。

食物アレルギーの相談でしたが、アトピー性皮膚炎が見逃されており、最近はアトピー性皮膚炎をいち早く診断し、しっかりと治療し、皮膚からの食物アレルゲンの侵入を防ぐことが重要とされています。

“乳児湿疹”と診断されており、適切な治療が早期に行なわれていれば、もしかしたら食物アレルギーを防げたかもしれません。

県内では多くの小児科医や皮膚科医が、“乳児湿疹”と診断しているようで、その結果としてアトピーはもちろん、食物アレルギー対策も後手に回っているようです。早期にアトピー性皮膚炎の存在に気付き、適切に軟膏治療をすることはとても大切なこととされてきています。

私はガイドラインに沿って診療しているつもりですが、敢えて言いますが、新潟市もガイドラインがあまり行き渡っていない地域のひとつのようです。もちろん遵守している医師もいるのでしょうが、これまで見聞きした範囲では、診断すらままならない医師も結構いるように感じています。

食物アレルギーもかかりつけ医に相談していますが、適切なアドバイスがもらえなかったようです。例によって例のごとく、負荷試験の説明すらありませんでした。早速、当院で負荷試験を行なう手はずになっています。またイクラでアナフィラキシーを起こしていましたが、エピペンの話も出ず、誤食時の対策もとられていませんでした。エピペンの説明をし、所持に前向きになって下さっています。

皮膚の診察の時に、水イボの皮疹に気付きました。それを指摘すると、近くの皮膚科に相談して「取るのは痛くてかわいそうだから、様子をみましょう」と説明されたそうです。

私は、学会で痛くないような処置後にピンセットでつまみ取るのが最新の対処法だと把握しています。「放っておけば治る」と気安く言う医師は結構いますが、経験上、そんな簡単に減るものではないと断言できます。

水イボがあれば、それを元手に増えていくので、減らす努力は必要だと思っています。20個ほど取りましたが、2歳にもかかわらず泣き声さえも出さずに、お利口にしていました。

アトピー性皮膚炎の診断と治療、食物アレルギーの対応、エピペンを持ち、アナフィラキシー対策をすること、水イボの処置などどれもまともな対応はされておらず、県庁所在地の新潟市がこの有り様では、多くの子ども達が気の毒です。

キチンと対応されている子ども達も少なくないと信じたいのですが、さすがに120キロ離れているためさほど多くはないですが、未だに新潟市から受診される患者さんが後を絶ちません。

大学があったり、多くの総合病院や開業医が立ち並び、一般的には大きな街ほど医療レベルは高いはずなのですが、ちょっと心配になっています。医師はみな最先端のことを勉強していると一方的に信じ、医師の言うことを鵜呑みにしていると痛い目にあうのは患者さん自身です。

そんな患者さんたちのためにも、この場で正しい情報を提示していきたいと考えています。