小児科 すこやかアレルギークリニック

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奈落の底
2015年01月13日 更新

無事に家に辿り着きました。

「家」とキーボードを叩いたつもりで、何度か「池」と打ってしまい、金魚飼育にハマっていることもあり、頭の中がちょっとおかしくなっているようです(汗)。

福岡で恒例の勉強会に参加して、その後の1日半を山口県の萩で過ごしました。明治維新の原動力となった人達の主要メンバーが萩出身者が多いことは昨日触れ、そこにも出掛けたのですが、親のリクエストで萩焼と萩ガラスの店に行きました。

佐賀に行った時は有田焼を見に行ったりと、焼き物は何度か見に行くのにつき合っていたのですが、私も年をとったせいか、焼き物の魅力が分かったような気がします。これでお茶を飲んでみたいとか、この花瓶を飾りたいとか、思ってしまう自分がいます(汗)。

レンタカーで借りたのはハイブリッドではありますが、カローラでした。車好きだったのでカローラなんて見向きもしなかったのに、「カローラで十分じゃないか」と思ったりして、趣味がどんどん高齢化しているのかもしれません(笑)。

時間の関係で、山口県は萩しか回れませんでしたが、よかったです。観光地として評価の高い理由が分かります。来年は、坂本龍馬ゆかりの地を回れないか、画策したいと思っています。

さて、休診にしてまで出掛けた福岡の勉強会ですが、毎回テーマが決まっています。今回は、食物アレルギーのアナフィラキシー対策、スギ花粉の舌下免疫療法、ぜんそくにおける吸入ステロイドの間欠投与の是非などでした。

アナフィラキシー対策は、私のライフワークにもなっており、国の進めている方針も確認できたと思っています。それがなかなか末端まで広がらないようです。教育委員会だったり、医師だったりがブレーキをかけているケースもあるようです。それも新潟県においても、十分承知しています。

スギ花粉症の舌下免疫療法が解禁となりましたが、これはあくまでスギ花粉症だけに対する治療法で、一年中悪さをするのはダニなので、その治療についても研究が進んでいるようです。

吸入ステロイドは、ぜんそくの慢性炎症を抑えるため、それなりの重症度の患者さんに使用される薬です。そういう患者さんの気管支は、治り難いダメージを受けているため、継続治療するのが基本なのですが、調子の悪い時だけしっかり使う治療も「あり」なんじゃないの?というデータが出てきたようです。

多くの専門家が「中途半端は良くない」と思っていたのに、そういうやり方でも一定の効果があるようで、それを日本でデータを構築していこうという話が出ました。海外のデータをみると、確かに効果はありそうで、ジャパンオリジナルのデータが出したいところですし、私も興味があります。

今回の勉強会の参加者は、福岡の病院関係の小児科医で、いわばかなりハイレベルな小児アレルギーのプロ集団です。いろんな議論がありましたが、いつも思うのですが、私自身がよく分かっていない部分が多いなということです。

新潟は食物アレルギーやアトピー性皮膚炎も加えると、アレルギーのオピニオンリーダーとなる医師がおらず、私が少しだけその役割を果たしていかないといけないという気持ちだけは持っているつもりです。

誤診を繰り返されている患者さんを救うためには、“医師を代える”ことが一番の薬であるということも残念ながら事実です。そういうことを知ってもらう努力も必要なのですが、やはり新潟にいては「井の中の蛙」になってしまいます。

毎年1月にこの勉強会に参加しては、自分が理解していないことがあることを思い知らされ、ややオーバーな言い方になりますが、奈落の底に突き落とされます。

2015年も突き落とされてきましたので、少しでも這い上がろうと思っています。