最近も地道に負荷試験を行っています。
当院は、加工品を用いて負荷試験を行っており、アレルギー症状を起こしても軽く済まそうとしています。微量で反応してしまうような重症な患者さんでも、十分対応できていると思っています。
2年近く前だったと思いますが、牛乳アレルギーのお子さんにミルククッキーで負荷試験を行いました。1枚に牛乳1ml程度を含むことは分かっています。ちなみに、アレルギー検査はクラス6ですから、それだけでも重症であることが分かると思います。
結果は、何とわずか1枚も食べられませんでした。蕁麻疹が出て、確か咳も出始め、負荷試験を早々に中止せざるを得ませんでした。この情報だけで、とても重症であることがお分かり頂けると思っています。
それから時間が経ち、「そろそろまた再評価の負荷試験をしませんか?」と親御さんに提案しています。私自身、全然諦めるつもりもないので、懲りもせず再挑戦しようということになりました。
先日、負荷試験をやったのですが、少しから開始したところ、じんましんがちょっとだけ出ました。正直、ちょっとひるみましたが、様子をみたら薄くなってきました。こういう場合、続行するようにしています。中には様子をみて、じんましんが増えることもあるのですが、続行可能なケースは意外とあります。
今回も、徐々に引いていきましたので、続行することになりました。その後も食べ進めていくと、意外と更なる症状は出ません。当院の最大の特徴は、規定量を食べたら、症状が出ずとも負荷を終了しています。
アレルギー症状で苦しむ子はできる限り見たくないし、規定量を食べられることが分かっただけで、それは大きな収穫と言えます。最近は、早見表があるので、おおよそ乳タンパクを何mg食べられるか分かっていますので、他の食品にも応用が利きます。
この患者さんも、規定としている3枚を完食できました。同じ食材を使っており、以前は1/2枚も食べられなかったので、大きな進歩です。
最近は、県外から受診された小麦アレルギーのお子さんや、県内の重症な小麦アレルギーのお子さんにもリベンジとして負荷試験を行っていますが、以前よりも大幅に食べられることを確認できています。やはり、日頃からの努力の賜物だろうと思っています。
食物アレルギーが重症だと、病院でなければ対応できないとお思いの患者さんも多いかもしれませんが、県内には専門医が少なく、当院が対応せざるを得ないという環境下ではありますが、それなりに対応できているのではないかと思っています。
患者さんに食べさせてあげたいと思う気持ちが強ければ、開業医でも工夫次第で十分対応できる、そう自負しています。


