私は、ある意味、開業医は失格なのかもしれません…。
医療機関は、患者さんを診ていればいいだけでなく、経営も大切な問題になります。よく大きな病院は経営赤字なんて言われたりします。医療系のドラマで、今年斎藤工さんが主演したものでも、敏腕事務長が「利益にならないような医療や患者は切り捨てろ」なんて言う場面がよくありました。
病院ってどこも儲かっているものとお思いかもしれませんが、そうとも限りません。病院では、経営を考えるのは病院長と事務長など病院幹部が対応すべきことでしょうが、開業医は院長がそれらのやりくりをすることになります。
私の場合、経営なんて意識したことはほとんどありません。病院勤務の頃と同じです(汗)。病院勤務の頃って、医師も若いことが多く、あまり損得を考えずに患者さんのためという医療をしていると思うんです。
確かに、開業医にとって医院は、まさに“自分の城”。是が非でも守らなければいけません。開業した途端に、手のひらを返すように損になることは一切しないという方針を打ち出す医師もいるくらいです。当院では、どうすれば儲かるなんて考えたこともないし、尻を叩く事務長もいなく、経営的な視点に立てば3流なのかもしれません。
よくあるのが、この場でも触れているようにRSウィルスやヒトメタニューモウィルスは、ある一定の条件を満たさないと検査費用は医院の損になってしまいます。残念ながら、多くの開業医が損となることをよしとしないため、患者さんが求めても「調べる意味がない」などと断ることが多いようです。
意味がないなんて全くありません。RSウィルスにかかったから、熱が続いたり、痰がらみのひどい咳が出る訳で、親御さんはその原因を知ることができるし、園に行ってバラまかないように十分症状が落ち着いた状態で登園許可をもらう必要があります。
医師が、損得といった自分の都合で調べないのを、誤魔化すケースって結構あります。また、これもよく言っていることですが、勤務時間内に大勢診た方が儲かります。治っていないのに、同じ薬を出し続ける医者って結構いますよね?。これも誠意のない対応でしょう。
あと、診療終了間際に急に診療のペースが上がるのも、自分の都合でしょうね。何故なら、診療時間をオーバーすると、医師は超過勤務はもらえない反面、看護師や事務員には超過勤務分を支払わないといけないから。
そうそう、アレルギー検査として特異的IgE抗体を3項目以上検査しない医師も同様のようです。私は意識したことはないのですが、4項目以上検査すると医院の損になるようです。毎回キッチリ3項目までしか調べない小児科ってありますよね?。
そういう目で見ると、その医師が何を優先して医療をしているのか分かるのではないかと思っています。
当院の場合、経営なんて考えもせずに診療できていることは幸せなことなのかもしれません。でも、真っ当なことをやっていれば、そんなに経営が傾くなんてことはないのでは?と思っています。
患者さんは、一方的に医師を信用していることが多いでしょうが、自分の子どもの健康を預けるだけの医師であるかどうかを見極めて欲しいと思っています。


