上越市でもインフルエンザが流行してきました。
1人出ると、あっという間に感染が拡大してしまうような印象を持っており、今後爆発的に広がっていくことが予想されます。予防接種をしていても、かかるお子さんも多いようです。
現在流行はほとんどがA型で、今シーズン予防接種の価格が上昇したのもB型に対して強化されたためで、抑止されていないように感じるのも残念ながら仕方ないのかもしれません(涙)。
先日、どの医療機関にもあるようなインフルエンザの検査キットで調べてみると、AとB型が両方陽性でした。血液型のようにAB型なんて言いたくなってしまいます(汗)。
これをみて、「たまたまだろうが、インフルエンザのA型もB型も両方同時にかかっている」と説明する医師もいるかもしれません。
画像の結果を実際に示されれば、患者さんも医者の言うことを信用するしかないでしょう。ただ、これって本当でしょうか?。私なら検査キットの不良を疑います。以前もこういうケースがあり、検査会社の方からそういう話を聞いていたからです。
ただ、A、B同時陽性の場合、より詳しく調べてみると本当にA型とB型が陽性に出ることが稀にあるそうです。ただ、地元の場合、流行は圧倒的にA型が多く、当院でもA型しか経験していません。
当院のスタッフが気を利かせて、もう一度検査してくれていました。それが画像の下の方です。それでもA、Bともに陽性を示しています。
検査キットが二つ続けて不良というのも考えにくく、多分開業医でこのような結果になった時には「インフルエンザのA型とB型、両方一気にかかったのでしょう」と説明を受け、タミフルやリレンザといった抗インフルエンザ薬を処方されることも多いでしょう。
当院の場合、もう一つ武器を持っています。テレビでCMをやっていますが、富士フィルムの検査キットです。研究員がインフルエンザの診断が難しいので、ウィルスにでかい目印を付けることに成功したというCMが現在もさかんに流されていますよね?。ご覧になった方も多いでしょう。
それで調べた結果が、一番下の紙にA(-)B(-)とプリントされています。通常の医療機関で用いられている迅速キットと言われるものは、うっすら線が出ているように見えると、インフルエンザと診断する人もいたり、いなかったりするようです。多分、医療機関によって判断が異なるでしょう。富士フィルムの検査だと(+)と(-)で表してくれるので、とても親切です。
しかも、発熱して短時間で陽性に出てくれることも多いです。通常の検査キットでは、発熱し、6時間ほど経たないと陽性に出ないこともあるとされますが、富士フィルムの検査ですと、3.5時間ほどで出てくるのだそうです。
診断精度も高く、発症まもなく出るのであれば、とても優れた検査法と言えると思います。しかし、実際に採用している医療機関はまだ少ないと聞きます。早く正確に診断し、適確に治療に結び付けられるのに、どうして採用する医院が少ないのか不思議でなりません。
私は今回のケースは、A型、B型のいずれでもないと診断しました。富士フィルムの検査キットの方に信頼を置いているからです。よってタミフルなどの治療薬も処方していません。A型もB型も両方かかっており大変だという医療機関とは、対応が異なる訳です。
今回のケースは、絶対にA型、B型同時にかかっていないと断言することはできません。稀にそういうことがあるからです。ただし、A型がほとんどという今の流行状況をみれば、インフルエンザではないと考えたいところです。インフルエンザの診療でも、医療機関によって差が生じかねないのです。
薬まで処方した方が医院の利益になるのかもしれませんが、不要な薬を出してまで利益を上げようとは思いません。患者さんは、インフルエンザにかかれば、迅速キットで診断してもらい、抗インフルエンザ薬をもらうという対応をされることは予想しており、そうされない場合は「おかしい」と感じることでしょう。それくらい全国レベルで画一化していると言えましょう。
にもかかわらず、今回のようなケースでは医師によって言うことが違ったりしてきます。医師の言うことをもっと一致させ、不要な処方をなくすような方法はないのでしょうか?。



