学会の準備をしなければいけないのに、なかなか進みません。
日々の診療が忙しいせいもあります。昨日も、負荷試験を5件ほどやっています。そうするとやることが多くなります。
1日の件数が多いと、すんなり食べてくれる子と、なかなか食べてくれない子がいたりします。当院は相当粘りますが、どうしても食べてくれない場合、判定保留で別の日に再挑戦することもあります。
もちろん、食べられた、食べられなかったという負荷試験の結果を受けて、食事指導というとおこがましいですが、どのように食べ進めていくかの説明をしなければなりません。5人もいれば、時間もかかります。昨日は午前中の診療が終わったのが、13時半でした。当院は午後の診療が13時半からですから、昼休みがないことを意味します。
ちなみに、だいたい上越市内はもとより、妙高市、柏崎市の患者さんが多いのですが、新潟市と魚沼市の患者さんもいらっしゃいました。新潟県全体で負荷試験のニーズが高まっているのに、そういったサービスを提供できていない医療機関が多いことを表しているのでしょう。
負荷試験は、うまく食べられれば除去を解除できるということを意味しますが、症状が出たら出たで、除去の必要性が明らかになります。
症状が出なければ、例えば卵焼きを1個完食できたとします。そうすると、“再現性”を確認することになります。再現性という言葉は、食べて症状が出て、また食べて症状が出れば、原因である可能性が高まります。症状が出るのが繰り返し再現されれば、因果関係は強いと考えます。
いま使った“再現性”とは、卵焼きを1個食べて、家でも卵焼きやゆで卵などの卵料理を食べていただき、「何も起きないことを再現できるか」という意味で使っています。
よく負荷試験にこられて、当日アレルギー診断書、最近では小学生以上であれば学校生活管理指導表の記載を求められますが、当日は書いていません。いや、書けないのです。いま言った“再現性”を確認できていないからです。
負荷試験で症状が出た場合、卵焼きや牛乳、うどんなどそのものを食べて症状が間もなく出てくる訳ですから、因果関係は明らかとなります。その日のうちに「除去してください」との診断書は書けることになります。
いま、除去と書きましたが、最近は完全除去は良くなく、少しでも食べていた方がいいとされます。
ただし、国が学校給食では、卵アレルギーなら卵を一切含まないメニューか、他児と同じ普通のメニューかの二者択一にしようという方針を決定しています。学校給食では、除去の必要がないと判断されない限りは、完全除去となってしまいます。要は、中途半端に食材を出すということはしなくなったのです。
それは、学校の誤食事故をなくすためには、致し方ない措置と言えます。ただ、これを自宅でもやってしまえば、完全除去になってしまいます。家では、食べていた方がいいので、負荷試験の結果を受けて、何か少しでも食べられないか、いろいろ考えることになります。その辺が腕の見せどころと言ったところでしょうか?。
例年通りなら、これから新年度が始まるに当たり、負荷試験の件数が急増してきます。それぞれの負荷試験の結果を踏まえて、いかに完全除去を避け、わずかでも食べさせていくかと考えながら、食事指導も行うことになります。
昼休みもまともにとれない日々が続きますが、それは仕方ありません。何とか乗り切っていきたいと思っています。


