小児科 すこやかアレルギークリニック

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来年の発表
2016年02月18日 更新

昨日も、学童保育の指導員に対する講義がありました。

2週連続だったのですが、最後にエピペンの打ち方の指導も行いました。先週末の食物アレルギー研究会でもこの話題が出ました。

なかなか徹底されていないようで、そういう意味では新潟県は先進的なのかもしれません。実際、エピペンで練習をしているわけで、打つべき状況、対応などをご説明しています。

自分たちがいざという時に使う必要があるという認識は芽生えたはずで、そこが大きいと思っています。新潟県は食物アレルギーを巡る環境という意味でレベルがまだまだ低いので、こういった面で徹底されていくことは、食物アレルギーの子ども達を守ることにもつながります。

さて、食物アレルギー研究会での発表を終えました。1番か2番目に力を入れている学会なのですが、かれこれ7年連続で発表しているため、発表直後はちょっとした達成感もあり、「もうそろそろいいかな」という思いもありました。

発表から1、2日して、来年の構想が浮かんできました(笑)。なかなか懲りない男です。

今回の反省は、平成27年12月まで当院で行った負荷試験のデータをすべて入力して、それに基づいてデータをまとめて、発表するつもりでした。学童保育の講義のスライド作りと、もう一つある刊行誌の原稿提出の3つが重なり、最近の診療の多忙も相まって、データ入力が進まなかったことが挙げられます。

できれば、最新のデータに基づいて、最近思いついたことをネタに発表しようかなと思っています。それは、「開業医の負荷試験がそんなに危ないのか?」ということについてです。

学会側が「紹介してくれ」と言っていると言いました。要は、負荷試験はリスクを伴うため、やり慣れた専門医がやるべきで、「開業医はやるべきではない」としていることが気になっています。

やり慣れた専門医があるのは分かりますが、開業医がやるべきでないかは、話がずれていると思っています。そもそも負荷試験は、高価な医療機器が必要な訳ではないし、医師の考え方次第でどうにでもなると思っています。

つまり、「面倒で、やりたくない」と思えば、「負荷試験は開業医がやるべきじゃないんだよ」と言っていればいいし、リスクを背負ってでもやるべきと思えば、開業医でもやろうと思えばできる検査だからです。

「忙しくて、やりたくてもできない」という言い訳が一番腹が立ちます。もっともらしい言い逃れをするタイプですね。当院は毎日100名以上の診療をして、それでも負荷試験は多いと6件ほどはやっています。それに伴い、昼休みはほとんど取れないことは日常茶飯事です。「やりたくてもできない」というのは言い逃れでしかないと思っています。

もちろん、工夫は必要です。一番は安全性を重視すること。当院では加工品をもちいていることで対応しています。アレルギー検査の数値が陽性で、卵を食べたことのない患者さんに負荷試験をやる時は、緊張感があります。どういう症状が起こるか、読めないからです。それは検査の数値が低いから軽い症状しか出ない、という訳ではないのです。

卵クッキー、カステラ、卵焼きと3段階に分けて、順序よく負荷試験をしていけば、その患者さんに一気に許容量を超える卵タンパクを食べさせるという危険な行為を、相当少なくすることができると考えています。

当院の場合、負荷試験でアナフィラキシーを起こし、「はい、完全除去してください」ということは滅多にありません。負荷試験の結果を受けて、「加工品を少しでも食べられないか」と考え、食べ進めるようにしています。

こういった経験、日々の工夫で培われたやり方で、アナフィラキシーをほとんど起こすことなく、それなりの件数の負荷試験を行っています。開業医の負荷試験がリスクが高いと思ったことはありません。

そんな感じでまとめれば、来年も参加者の耳に耐えうる発表内容になるのではないかと思っています。