昨日は、子ども達を連れ出し、ミラージュランドという遊園地に行ってきました。
新潟県の人からすれば、遊園地といえば、サントピアワールドか、妙高サンシャインランドだと思います。ちなみに、雪の深い地域にある妙高サンシャインランドはまだオープンしていません。
ミラージュランドとは、お隣の富山県黒部市にある小さいな遊園地で、昨年黒部に白海老丼を食べに行き、見つけたもので、2回目です。サントピアワールドほど本格的ではなく、ちょっと遊びたいという方には適しているかと。
車で出掛けましたが、道中はDVDを見ていきました。妖怪ウォッチの中で、「職人ってのはな、失敗を繰り返して腕を磨いていくんだ」みたいなことを言っていました。
職人というと、大工さんや料理人とかを思い出すのでしょうか?。私は医師という職業も職人だろと思うのですが、皆さんはいかがでしょうか?。普段の経験の中から、プライドにかけて患者さんの症状を和らげる方法を見出していくことは、まさに職人だと思うのですが…。
医学を学べば、教えてもらった知識さえあれば、誰でも相当レベルの高い治療ができるかといえば、そうとも限らないと思います。例えば、最近収束傾向にあるインフルエンザは、迅速キットで検査をして、タミフルなどの抗インフルエンザ薬を使えば、患者さんのほとんどは速やかに改善していきます。溶連菌感染症も、抗生剤を飲めば、もののみごとに1日以内で改善します。そこには、職人技は不要です。
ただ、ぜんそくやアトピー性皮膚炎などのアレルギーになると、話は変わってきます。いろいろな患者さんがいるため、ワンパターンでは対応しきれないのです。
いつも言っているように、アレルギーは誤診が多いのですが、小児科医が風邪を診る頻度が圧倒的に多いと思います。風邪症状といえば、熱や咳でしょうが、咳が出れば風邪であるというワンパターンでやっている医師が多いから、誤診されてしまうのだと考えています。
せめて最初は風邪と勘違いしても、風邪薬を何度か出しても改善がなければ、「風邪じゃないのでは?」と思いついて欲しいのですが、延々と風邪薬を出している小児科医は結構います。早く診察を終わらすことばかり考えていて、ワンパターンでこなそうとする医師の方が“重症”だろうと思っています。
アトピー性皮膚炎もそうです。乳児湿疹と誤診し、キンダベートなどの弱いステロイドしか出していない小児科医、皮膚科医は、とても多くいます。全く改善がなくても、毎回同じ薬しか出していません。
アトピー性皮膚炎は皮膚に炎症で起きているので、炎症を十分抑える軟膏を選択せねばならないにもかかわらず、同じ薬を出すのは患者さんを冒とくする行為だと思いますが、世の中の多くの小児科医、皮膚科医はそういうことを繰り返している現実があります。
アトピー性皮膚炎の場合、顔や体は使うステロイド軟膏が変わったり、乾燥が強かったり、ジクジクが強かったり、乳児だったり、大きい人だったりと、ワンパターンではこなせません。まさに“職人技”が欠かせなかったりします。
多くの医師が“乳児湿疹”にステロイド軟膏を出していますが、キンダベートという弱いステロイドを出せばいいくらいにしか考えておらず、それに関して引き出しが1つしかないため、ワンパターンで対応し、「いずれ治る」くらいにしか思っていないのでしょう。
冒頭の、職人技は失敗の繰り返しで、磨かれていくという話ですが、アトピー性皮膚炎の患者さんは、最初は皮膚科や別の小児科にかかっていて、良くならないと当院に鞍替えされています。
そこで何が起こるかというと、患者さんは前医には戻りませんので、自分が治したから来なくなったのだろうと思っているようで、効果のない同じ治療を別の患者さんに施しているようです。職人技が磨かれるはずがない状況なのです。
医療は、医師というエリートが日々勉強し、治療法を様々な知識の中から編み出してくれると思う患者さんが多いのかもしれませんが、そうではない場合が多いと思っています。
乳児湿疹と診断され、通院しても改善しないという患者さんが当院には連日受診されますが、1週間後に再診されると、ことごとくもののみごとに改善しています。特に慢性に経過するアレルギーは、職人技が不可欠であることを知っておいていただきたいと思っています。


