小児科 すこやかアレルギークリニック

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お母さんが怖いと思えば…
2016年05月27日 更新

先日、ある街から患者さんが当院を初めて受診されました。

食物アレルギーの相談でした。園の先生に相談したら、当院の受診を勧められたそうです。結構離れている街なのに、恐るべし口コミです。

いつも言っている通り、食物アレルギーは経皮感作で起こりやすく、つまりアトピー性皮膚炎を合併していることが多いのです。どういう訳か、当院を受診される患者さんの多くはアトピー性皮膚炎が見逃されています。かなりの割合です。医師の診断能力も、恐るべしって感じのようです。

この患者さんも両親ともにアレルギーがあり、子どもが非常にアレルギーを発症しやすい状況でした。上のお子さんもぜんそくがあるだかないだか、曖昧のようでした。この子も、ぜんそくの一歩手前のようです。

アレルギーは、親の影響を受けやすく、繰り返し症状が出るので、分かりやすいはずなんですが、こんな感じで、診断すら曖昧であることが多いようです。しかも、治りづらいので、患者さんはその症状に苦しめられます。もっと多くの小児科医が、アレルギーに関心を持てばこうはならないのに、と思っています。

アレルギー検査で卵とミルクが高かったそうです。卵は何の問題もなく食べているため、さすがに除去はされていませんでした。問題は牛乳です。

基本的にずっと除去しており、かかりつけ医より自宅で1mlずつ増やして飲ませていくよう、言われていたそうです。本来、負荷試験をしてどれくらい牛乳が摂れるかどうか分かった上で、増やすよう指示していくのですが、それが一切なし。

挙げ句の果てに、「お母さんが怖いと思えば、無理に与えなくていい」なんてことを言っていたそうです。結局、怖くて不安で仕方なく、園の先生に相談したところ、当院への受診を勧められたそうです。有り難い話です。

新潟の患者さんは、なるべく新潟の小児科医が守るべきで、遠い街から受診されると、「何とかしなきゃ」という思いになります。この患者さんは何人もの小児科医が関わってきましたが、自分のところで食い止めようと思います。

アレルギー検査の数値だけで除去を強要する医師もいますが、今回のように自宅で少しずつ摂ることを強要する医師も増えてきています。今回お話ししたように、まず負荷試験を行い、どれくらい摂れそうだということを明らかにした上で、進めていくのが重要なポイントとなります。アナフィラキシーなんて起こせば、泣き寝入りするしかないのです。

アレルギーはいろんな医師が無責任にいろんなことを言うのが特徴で、ダマされないようにして欲しいと切に思います。