小児科 すこやかアレルギークリニック

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驚き
2016年08月10日 更新

お盆が近いせいか、昨日は激混みでした。

当院は、アレルギーの患者さんが多いため、初診の患者さんは1週間後に受診していただくことが多いですが、落ち着いてくると3週間や4週間後、6週間後に受診となります。

風邪など急性疾患ならば、治ったら再診不要としています。ただでさえ、診療に時間がかかり、待ち時間が長くなりますので、省ける部分は省きたいと思っています。そりゃあ、何度も来てもらった方が経営上有利になるのでしょうが、開院して9年近くになりますが、経営などほとんど考えたことがありません。

それでも多くの患者さんが受診されると、もう大変です。医師が一人ですので、医師のやるべきことは誰も助けてくれません。

昨日はアナフィラキシーショックの患者さんが救急車で当院に運び込まれたこともあり、その患者さんに集中的に治療したこともあり、より一層お待たせすることになってしまいました。

もう一つ、大した時間ではないですが、激混みの中、紹介状を書く必要がありました。急ぎでない場合は、数日後に取りに来て頂くこともありますが、昨日はすぐに書かなければいけない状況だったのです。

昨日、中学生が受診されました。兄弟が食物アレルギー等のアレルギーがあり、この子も風邪などで時々診ていました。

数日前に学校の廊下を歩いていて、急に倒れ込んだらしいのです。後ろを歩いていた上級生が駆けつけたら、全身がピクピクして意識のない状態だったそうです。

上級生が教務室に駆け込み、助けを求めにいっている間に、意識が戻ったそうです。その後、近くの内科を受診したそうです。

起立性調節障害という病気を疑われ、検査したようですが、明らかな異常はなかったそうです。驚いたことに、それ以上の精査はなかったそうです。

話を聞くと、昨年春にも意識がなくなり倒れ、その際に前歯を折ったことがあるそうです。この時は脳外科にかかり、頭部CTを撮り、異常なしと言われたようです。この時もこれ以上の精査はなかったとのことです。

その話を聞き、確かに起立性調節障害であるということも絶対に否定できるものではありませんが、体の強くなってきている中学生が意識をなくしているにもかかわらず、それ以上の精査をしていない現状に驚かされました。

これまで痙攣などはみられなかったようですが、意識をなくすということはとんでもないことが起きている訳です。例えば、プールで泳いでいる時や車が行き交う道路を歩いている時に意識をなくし倒れてしまったら、死に直結してしまうかもしれないのです。

ピクピクしていたことを考えるとてんかんなどの病気が考えられますし、心臓がもとで意識をなくすこともあります。起立性調節障害の検査や頭部CTも必要な検査でしょうが、脳波などそれ以外の検査も不可欠です。

昨日、その患者さんがそういう目にあっていることを知り、総合病院の小児科に紹介状を書き、意識消失の精査をしていただくことにしました。紹介状を書くのが明日や明後日になれば、その間に病気が起こってしまっては申し訳ないという気持ちで、外来が混雑する中、昨日のうちに紹介状を書く必要がありました。

今回、脳外科や内科でちょっと検査されていただけで、それ以上の精査が行われていないことに驚きました。

自分が分からなければ、分かりそうな医師に紹介することは当たり前のことだと思っているのですが、日頃から書いているように当院は小児科からの紹介はほぼありません。内科なども同様なのかもしれないと思いました。こんな命がかかっているようなケースでもです。

いまだに“お医者さん”を全面的に信頼し過ぎる患者さんは多いですが、それでは自分の身は守れません。そんなことさえ知ってもらわないといけない世の中のようです。