小児科 すこやかアレルギークリニック

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「私、失敗しないので」
2016年12月20日 更新

ここ最近、食物アレルギーの発症予防の可能性について書いています。

多くの食べられずに困っている患者さんを診ているからこそ、予防できる可能性があれば、食物アレルギーを予防してしまいたい、そういう気持ちが人一倍強いのです。

アトピー性皮膚炎があり、湿疹から「経皮感作」してしまうのですが、タイミングが重要です。私の経験からも生後1、2か月では経皮感作しておらず、5、6か月で感作が進んできます。アトピー性皮膚炎があり、生後3、4か月には治療を開始したいと思っています。

新潟県は、皮膚科医も小児科医もほとんどが「経皮感作」に関心がなく、アトピー性皮膚炎の診断もできないような医師が大勢います。“乳児湿疹”なんて診断されて、効かないような軟膏が出され、その間に「経皮感作」が進行しているケースがほとんどです。「もっと早く当院に来てくれれば」と毎回悔しい思いをしていました。

先日、生後4か月の赤ちゃんが新潟市から受診されました。「私のネームバリューもそこまで来たか」と思いましたが、そうでもなかったようです(汗)。

明らかにアトピー性皮膚炎の湿疹がありましたが、最初にかかった内科で当然のようにアトピーとは診断されず、卵のせいだから、卵を母親も除去するように言われたそうです。いまだにそんなことを言っている医者がいるんだと思いました。恐るべき医療レベルです。時々患者さんに言うのですが、医療はもはや“宗教”レベルですよね?。

助産師さんから当院の名前を聞いて、遠路遥々受診してくださったようです。名前が出ただけでも、有り難いことです。

アトピー性皮膚炎自体は顔にジクジクが広がっており、かわいそうでした。私なら1週間でキレイにできると言いました。ドラマ「ドクターX」の大門未知子のように「私、失敗しないので」って言いたいくらいです(笑)。

まず湿疹をキレイにして、「経皮感作」をブロックします。食物アレルギーのことばかり考えているとお思いかもしれませんが、皮膚をキレイな状態で維持しないといけませんし、そうすることでアトピー性皮膚炎も高値安定させようという腹づもりです。アトピーの治療も同時進行できることになります。

既に卵などがアレルギー検査で陽性であっても、卵アレルギーと決まった訳ではありませんので、少量から食べさせていけば、発症しかけている卵アレルギーもブロックできるかもしれません。

「鉄は熱いうちに打て」と言いますが、アレルギーの世界もそういうことです。全国的にも結構先進的なことに取り組んでいると思います。新潟県内でももちろんそうだと思いますので、多少遠くても早めに受診していただきたいのです。

ちなみに、先日アメリカ在住の日本人の方からメールをいただきました。お子さんに湿疹があり、「経皮感作」にご興味があるそうで、当院のホームページに辿り着いたそうです。

乳児のアトピー性皮膚炎を短期でキレイにするのは、「私、失敗しないので」なので、その先に食物アレルギーの阻止が可能であるかは、まだ結論が得られていませんが、未来は明るいと感じていますし、現時点でそう努力することは間違っていないと思っています。

できるだけ早く受診していただけたらと思っています。