小児科 すこやかアレルギークリニック

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いかに食べさせるか
2017年01月31日 更新

私の場合、食物アレルギーに本格的に取り組んで16年目になります。

学会で食物アレルギーに関して発表する医師は若手が多く、取り組んでまだ数年という医師も少なくなく、私は年数的には古株に入るものと思われます。

当時は、負荷試験なんて一般的ではなく、食物アレルギーの専門病院でやられていた程度の日の当たらないものでした。食物アレルギーの専門病院と書きましたが、アレルギー専門病院のほとんどがぜんそくに力を入れており、言い方は悪いですが、食物アレルギーは二の次って感じだったように思います。

つまり、アレルギー専門病院をうたっていても、負荷試験はほとんどやっていないかったという実態もあったように思います。

負荷試験をやっても、保険診療制度で認められていなかったため、リスクを背負ってやっても、病院の収益につながらないという状況だったので、見向きもしない病院もあったということでしょう。

保険診療で認められて以来、うまみのある病気になったのか、今では負荷試験をやる病院も増えてきています。「お金かよ」って意見もあるかもしれませんが、例えば、今では当たり前の病院や開業医を受診したあとに、どういう薬を貰ったのかという情報(お薬手帳)もお金がかかわったから、一気に広まったという経緯があります。

医療って、お金がかかわると加速度を持って広まるってことは珍しくないようです。その代償として、患者さんにメリットがあれば、それはオッケーだと思っています。負荷試験をやる医療機関が増えたことは歓迎ですし、それでどれくらい食べられるか評価をしてもらえるのなら、いいことだと考えます。

その負荷試験も、以前は卵アレルギーなら卵焼きやスクランブルエッグ、牛乳アレルギーなら牛乳そのものを使わないとダメという雰囲気がありました。

私は以前から、食べられるものは食べさせてあげたいと思っていましたので、卵アレルギー児に卵クッキー、牛乳アレルギー児にミルククッキーを負荷食材に選んでいました。お金がかかわるずっと以前ですから、そこが少々自慢かな(笑)。

だいぶ前は、日本の第一人者はそれは認めないなんて感じでしたが、今では少しでも食べている方が有利になることが解明されてきており、ようやく市民権を得たような気がしています。

日本の第一人者も含めて、私のやってきたことをというか、加工品を使い、食べさせていく方法を認め始めたと感じています。

「いかに食べさせるか」という思いで、開業後もライフワークとして負荷試験に取り組んできましたが、日の目を見たような気がして、最近の風潮はちょっとうれしい気がします。