数日前に、我が家の恒例行事に行ってきました。
ちょっと前に“告知”したかもしれませんが、ホタルを見に行ってきました。上越市の大島区にホタルの観察できるところがあり、幻想的な夏の風物詩を楽しんできています。
日々、真面目に負荷試験を行っています。
患者さんの方から「負荷試験をお願いします」と言われることもありますが、食べ物の摂取状況を聞いてみて初めて、アレもコレも除去していることが判明することもあります。ちゃんとした根拠もなく除去を続けていても、何も解決しません。
基本的にアレルギーの体質があるので、そういう患者さんに限って、エビがクラス3だったり、ピーナッツが2だったりします。先程、「ちゃんとした根拠もなく」と書きましたが、この程度の数値だと食べられることも多いのが現実です。食べて症状が出れば、除去の明確な根拠となりますが、食べていなければ根拠にはなり得ないと思っています。
何品目か除去しているお子さんで、小学生の場合は、「夏休みにやりますか」と言ったりしています。昨日触れた“スプレー負荷”は、これからどんどん蚊も増えるし、逆に夏休み前にシロクロをつけないといけないと思い、早めに行っています。
ある親御さんから医院に電話を頂きました。卵の誤食で腹痛を訴えたため、エピペンを使用したという旨です。市外の患者さんだったため、市内の病院に連絡を取ったようです。病院の先生にはお手を煩わせて申し訳なく思っています。
これは卵の特徴ですが、腹痛がかなりの頻度で見られます。以前もカステラで負荷試験をした時に、腹痛を訴えており、今回の誤食でも腹痛が強かったようです。
強い腹痛でもエピペンを使うことになっており、親御さんは適切なタイミングでエピペンを使用されていました。確認しましたが、注射の部位も太ももの外側で、理想的な場所に打たれていました。患者指導の賜物だと思っています。
この患者さん、その病院から翌日受診するように言われており、親御さんも腹痛が残っているのが気になっていました。これには特に話もなかったようです。その更に翌日に当院にエピペンの再処方のために受診されています。
診察時に、本人に聞くと「まだ少しお腹が痛い」とのこと。こんなに何日も腹痛が長引くものだろうか?と考えました。
巷では胃腸炎がまだ流行しており、腹痛を訴えたりしていますが、だいたい嘔吐や下痢があります。この子はそういった症状はありません。胃腸炎ではなさそうです。
となると、基本に立ち返り、お腹の触診を行いました。
すると、下腹部にしこりを触れます。便の塊です。そう、便秘による腹痛のようでした。あとは、浣腸して硬い便が多めに出て、その結果、腹痛が消失すれば、便秘による腹痛だったと説明がつきます。
実際、浣腸してみると、コロコロ便が多めに出て、腹痛もみごと軽減しています。いつしかアレルギー症状としての腹痛から、便秘の腹痛にすり替わっていたようです。親御さんも安心して下さったようです。
「チャンチャン」って話ですが、やはり症状が長引いていたりすると、「あれ、おかしいぞ」って気付く必要があると思っています。
先週の学会でも、アトピー性皮膚炎と見間違われやすい病態を日本の第一人者の先生が解説する講演がありました。区別が難しい病態もあるそうです。ポイントとしてこんなことを挙げておられました。
痒いかどうか。まさにアトピーの特徴な訳ですが、全く痒くなければ一見アトピーと思っても、違う可能性を考えるとおっしゃっていました。
もうひとつは、ステロイドが効くということ。ステロイド軟膏を使っても有効でなければ、別の病態を考えなければなりません。
今回は、アナフィラキシーでエピペンを使用しても腹痛だけが残り、親御さんも心配されていましたが、別の原因であり、ホッとされたと思います。自分の中の“常識”に照らし合わせ、違和感を覚えたため、便秘と突き止めた訳ですが、こういう姿勢って大事なんだなと再認識しました。


