小児科 すこやかアレルギークリニック

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「食べられる範囲まで食べさせなさい」
2014年08月05日 更新

日曜の朝6時から池掃除をしました。

池を作ってからそんなに時間が経っていないのに、結構な濁りを生じています。澄んだ水の中を赤や白、金や銀のコイや金魚が泳ぐ姿に憧れていたのに、濁ってスッキリ見えないのです。

ウォータークリーナーというろ過装置も当初から使っているのですが、効果は薄いようです。藻の一種が発生するとか、コイや金魚の排泄物が汚れの原因になることもあるようです。藻を除去する薬、バクテリアを入れて分解を促したりする薬を試行錯誤しながらやっていますが、上手くいきません。

池の水の1/3を定期的に入れ替えていけば、徐々に綺麗になるのかもしれませんが、ここは水を抜いて一気に綺麗にしてみようと考えました。

コイと金魚を移し、水をバケツですくい、底に敷いてある砂利もすくって水洗いします。池自体はプラスチック製なので、洗う用のスポンジで磨きます。

水を張り替えたら、綺麗な池に戻りました!。水を一気に替えてしまうと、繊細なコイや金魚に良くないのかもしれませんが、元気に泳いでいます。

専門家の話では、砂利を入れた時に、汚れを落とすことを知らずに投入してしまったので、それが原因かもと言われました。そうであれば、今後は大丈夫なはず。エサのやり過ぎも汚れを増長することにつながるそうです。とりあえず様子をみます。

先日、卵を使った負荷試験を行ないました。少し前に当院を初診された患者さんです。他の医療機関で相談したところ、「食べられる範囲まで食べさせなさい」と“指導”を受けたそうです。

その指導がよく分からないから、当院を受診されたそうです。

こういうケースでは、私はこうしています。卵料理などは食べていなかったようですが、加工品は食べていました。となると、加工品を使った負荷試験は必要なさそうです。「では、卵焼きでシロクロ付けましょうか?」と説明しました。

全く食べていない「完全除去」の状況では、もしかしたら微量でアナフィラキシーを起こすかもしれません。少し食べているのであればそれはないので、もう少し濃いものが食べられるのではないかと考えます。卵焼きが負荷試験の食材として適切だと判断しました。

途中、ちょっと蕁麻疹が出ましたが、最終的に卵焼き1個分を完食しています。何とか1個程度は安全に食べられることが判明した訳です。

親御さんには、卵料理やプリン、マヨネーズなども食べさせてみるよう指導しました。以前は卵で症状が出たようですが、卵アレルギーはほぼ治っているようです。あとは、ある程度積極的に食べさせてもらい、特に問題なければ、保育園でも卵の制限を解除することになると思います。

時代が変わり、食物アレルギーの捉え方、指導が大きく変わっています。「疑わしいものも含め、全て除去」から「食べられる範囲まで食べることができる」というようにです。

前医の言った「食べられる範囲まで食べさせなさい」という“指導”は一見、真っ当なものに見えます。それにダマされてはいけません。

親御さんは卵アレルギーがあり、卵を食べることに相当抵抗を感じています。そういう不安を把握した上で、「食べられる範囲」を決めてあげるのは、医師の仕事なのです。

不安が強く、食べさせられなければ、「食べられる範囲まで食べさせなさい」という指導では、「完全除去」を表す場合もあるかもしれません。往々にして家で食べさせることに関し、不安を感じているので、負荷試験という形で医師の目の前で食べさせるようにすれば良い訳です。

多分、専門でない医師の多くが、食べられる範囲を決めるのが医師の仕事であることを理解していないと思っています。「食べられる範囲まで食べさせなさい」という“指導”は、私にしてみれば「丸投げ」か「責任転嫁」だと思っています。食べることで、具合が悪くなってしまうのではないかという患者さんの不安や恐怖を全く分かっていない
のだろうと思っています。

もしかしたら全国各地で「食べられる範囲まで食べさせなさい」と言われているのかもしれません。これをお読みの方々は、そう言われたら「ちょっと待てよ」と考えて頂きたいと思っています。