小児科 すこやかアレルギークリニック

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帰りたくない
2014年06月20日 更新

ここ最近、医院内の機械が壊れるというトラブルが相次いでいました。

先週の土曜に当院のレントゲンが、月曜に電子カルテが不調となり、火曜に待合室のテレビが映らなくなりました。

「今度は何が壊れるのか?」とビビっていましたが、水曜以降は特に壊れていません(汗)。

当院の電子カルテは、県外の患者さんが受診されると「県外」と表示されます。当院の場合、隣の富山県や長野県から受診される患者さんもいらっしゃいますが、それは例外です。実家がこちらで、戻ってきている際に体調を崩して受診されることが多いのです。

ただ、最近相次いでいるように、県外のお住まい周辺で適切な医療が受けられず、ネットを駆使して情報を集めたら、当院の存在を知り受診されるケースもあります。

先日も触れた北海道の患者さんですが、食物アレルギーがあり、近くの皮膚科で診てもらっていましたが、卵と大豆を除去されていました。初診されたのが9日で、北海道に戻られるのが18日ということでした。

大豆と卵の順に負荷試験を済ませ、いずれも除去の必要がないことが分かりました。親御さんは300キロ離れた札幌まで負荷試験を受ける覚悟ができていましたので、近間で済ますことができ、「生活が変わった」と喜んで下さっていました。

本来なら、問題クリアされたとなるはずですが、そうは問屋が卸しません。実は下のお子さんも食物アレルギーを持っていました。キウイを食べて、じんましんと咳が出ていたのです。

その時は北海道の自宅にいた時だったため、近くの小児科で検査を受けたそうです。キウイもアレルギー症状を起こし得る有名なアレルゲンなのですが、医師がご存知ないのか、卵と牛肉が調べられており、陰性と言われていたようです。

じんましんと咳とくればアナフィラキシーを心配しますが、それだけ強めに症状が出ていながら、肝腎のものが調べられておらず、原因不明とされていました。

私はこういう“努力しない医療”って嫌いです。これが自分のお子さんだったら、どうでしょう?。原因を分かる努力をすべきなのです。自分でできなければ、分かりそうな医師に紹介するのが筋ですが、日々診療していて、医師の良心に期待することの難しさを感じています。何か尊いはずの医療が、安っぽいものになっているようで、嫌なのです。

親御さんも、こちらにいる間にいろいろ相談しようと思って下さったようで、当初は上のお子さんの卵と大豆の除去が気になっていたようですが、私からすれば下のお子さんのアナフィラキシーの方が心配でした。

こちらに一週間以上おられると聞いて、アレルギー検査をやることにしました。もちろん、狙いはキウイです。

結果は、何とキウイがクラス6でした。私もこんなに高いとは思わず、ちょっとビックリです。キウイがその時のアナフィラキシーの原因になったのは間違いないでしょう。

この場合、アナフィラキシーのエピソードからそう時間が経っていなかったため、しばらく除去して頂くことになります。キウイはそうしょっちゅう食べるものではないでしょうが、これは完全除去が必要で、要注意となります。

先日、高かったピーナッツの値が10分の1に低下しており、負荷試験で食べられることが分かったと言いましたが、キウイも時々アレルギー検査をしつつ、経過をみることになると思います。決して一生食べられないものと決めつけてはいけないと思っています。

このように、上のお子さんが除去食が必要なくなり、他のお子さんと同じものが食べられるようになり、下のお子さんのアナフィラキシーの原因が判明しました。

お母さんは「帰りたくない」とおっしゃっていました。これはトレンディドラマの台詞ではありません(笑)。そう言えば、トレンディドラマという言葉は死語でしょうかね??。

昨日も京都の患者さんが来れました。胃腸炎でかかったつもりが、体にいくつもの引っかき傷があり、アトピー性皮膚炎が隠れているようです。まもなく京都に帰られるようですが、来月また上越に戻ってこられるようなので、ちょっとだけ当院で治療させて頂くことになりました。

日々、地元の医療レベルのアップのために頑張っているつもりですが、地元に住むだけでなく、ご実家が地元の方も含めて、良い医療を提供できるようしていきたいと思っています。