この日曜日は、久々に身体を休められた気がします。
年末年始の休みが終わり、2014年の診療が始まった訳ですが、11日(土)の週末は福岡で勉強会がありました。翌週の18日(土)は五泉市で講演があり、26日は東京で食物アレルギー研究会がありました。参加のみならず発表もしてきました。
水曜は講演活動を行なっていますが、8日は妙高市で2カ所、15日は長岡市、22日は胎内市で2回講演をし、29日もエピペンの話をしてきました。
このように毎週末が予定で埋まっており、新年早々1月はハードな月でした(汗)。
久し振りに午前中は家でウダウダしていました。午後は新潟の2月とは思えないほど暖かったので、さすがに時間がもったいないと考え、子どもとドライブしたり、激安店に買い物に行ってきました。
一か月を通して、こんな時間を過ごすことは滅多になく、子ども達に申し訳なく思っています。
さて、今年は今のところ雪が少なく、こんなに雪の少ない2月はほとんど経験したことがありません。例年は路面は雪があるため、運転に非常に気を遣い、ブレーキをとっさに踏もうものなら、ツーッと滑ってしまいそうです。ところが、今年は路面は乾いているくらいなので、市外から受診される患者さんも運転しやすいのだろうと思っています。
先日も100キロ近く離れた街から患者さんが受診されました。このお子さんは、この春小学校に上がるのだそうです。それに伴い、「学校生活管理指導表」の記載を求められました。
少し前にも触れましたが、全国共通のアレルギー診断書で、実は2008年から国が推奨していますが、実際の運用は各行政側に任されていました。なかなか重い腰が上がらず、5年が経っていますが、まだ新潟県内ではかなり少ないようです。
この患者さんは当院で何度も負荷試験をやっており、診断書自体はすんなり書けます。逆に、負荷試験をやっていないとその時点での正しい診断書を書くことができないのです。
この管理指導表は、食物アレルギーの病型の他に、除去する品目を根拠を添えて記載する必要があります。いつも言っているようにアレルギー検査が高いだけなら、本当に食物アレルギーがあるとは言えないため、除去する“根拠”になるかどうかは何とも言えないことになります。ちなみに「アレルギー検査が陽性」のほかは「明らかな症状の既往」と「負荷試験が陽性」という選択肢があります。
当院の場合は、なるべく「負荷試験が陽性」という最も確からしい根拠を示したいがために、頑張って負荷試験を行なっています。その次に「明らかな症状の既往」というのが大事なポイントだと思っています。
ただ、何年も前に明らかな症状が起こっても、いま現在は治ってしまっているかもしれないのです。やはりその辺を確認することが大切でしょう。ですから、私の中では「負荷試験が陽性」>「明らかな症状の既往」>「アレルギー検査が陽性」という順に重きを置いています。
専門でない医師がよくやっているやり方として、「アレルギー検査の数値が高い」=「アレルギーがある」=「完全除去」というものがあります。負荷試験もやっていないので、診断の根拠の欄は「アレルギー検査が陽性」という選択肢しか並んでいないことになるのだろうと思っています。
園•学校関係者の方々は、もしこういう診断書をみたら「本当だろうか?」と考えて欲しいのです。親御さんには、こういう食品を過去に食べたことがあるのかどうかを確認して頂きたいと思っています。食べたことがないのなら、負荷試験の適応になると思っています。数値が陽性でも、過去に食べたことがない場合は、特に数値がさほど高くなければ意外と結構食べられるように感じています。
また、食物アレルギーがあると診断されている場合、それが本当ならば食べてしまえば、アレルギー症状が誘発されることになります。軽ければ蕁麻疹、重ければアナフィラキシーショックが引き起こされます。
当然、誤食時の対応が必要になります。生活管理指導表には内服薬とエピペンの記載があります。人間はミスする動物ですので、食物アレルギーがあれば誤食時の対応はセットで扱われるべきでしょう。当院では、軽いと思われれば内服薬のみ、重いと判断されれば内服薬とエピペンを処方しています。食べた量が少なければ内服薬で対処できるかもしれないし、アナフィラキシーを起こせばエピペンを使って欲しいと思っています。
食物アレルギーと診断されていて、誤食に備えた処方欄が空白であれば、私は矛盾をはらんでいるように感じてしまいます。
あくまで一般論ですが、すべての医師が食物アレルギーに詳しい訳ではなく、そもそも、あまり知識のない医師には記載が難しいと言われています。生活管理指導表をみれば、その医師が食物アレルギーに精通しているかどうかをある程度判断できるのではないかと思っています。
一昨年の死亡事故を踏まえて、誤食により子ども達が最悪、死亡することすら考えておかねばなりません。生活管理指導表に少しでも理解し難い点があれば、専門医に相談してもらった方がいいと思っています。結局、園や学校で事故が起こるので、曖昧にしたままでは、園や学校側が責任を負うことになってしまいます。
「生活管理指導表」をよく見れば、その“正確性”や“品質”を見極めることができるのではと思っています。


