開業医の場合、だいたい水曜か木曜の午後が休診となっています。
当院の場合は、水曜日がそれに当たります。月曜、火曜と働いて、週末にかけてまたひと頑張りしなければならない状況ですので、水曜の午後は一服の清涼剤のような感じでした。
特に今年はそこに合わせて食物アレルギーの講演を行っているため、休みのない状況が続いています。自分でも正直驚いているのですが、今年度はお盆休みを除いて、全ての水曜日は講演活動を行っています。本当に1日の休みもありませんでした。
ここ最近は、土曜の午後もインフルエンザの予防接種をやっていますので、本当に休めるのは日曜日くらいです。それも先週のように患者会の合同講演会をやったり、学会に参加したりすると日曜日さえつぶれてしまい、なかなか自分の時間が作れない状況です。
疲労は感じていない訳ではありません。ストレス発散の場は設けないといけないと思いつつも、それもここ最近では難しいかな…(汗)。でも、アレルギーの診療を毎日やりたいから、それをやるには開業するしかなかったので、毎日アレルギーの患者さんを診て、負荷試験をやるのはやり甲斐も感じていますし、半ば趣味みたいなものだと思っています(笑)。
ちなみに、来週の日曜日も予定があります。医院の忘年会を新潟市で行なうのです。豪勢なとお思いでしょうが、そういう訳ではありません。田原俊彦さんのディナーショーがあり、医院のスタッフと参加してきます。
スタッフに熱烈なファンがいて、日頃一生懸命働いてくれているので、奮発したという格好です。午前中の外来が長引くと、昼休みもほとんど取れないこともあり、スタッフには迷惑を掛けることも多く、これは必要な支出だと思っています。なお、一昨年も、郷ひろみ好きのスタッフのために、ディナーショーに行ってきています。
日頃から食物負荷試験を広めるための活動をやっていますが、そういう頑張りもあってか今年の負荷試験の実施数は例年よりはやや多いように思っています。いまだに周囲の医療機関からの紹介はほとんどないのですが、それでも増えています。園や学校の先生が当院の活動を知っており、紹介して下さるようです。ありがたい話です。
食物負荷試験には目的があります。原因食品は何か?を明らかにするためです。また、卵や牛乳アレルギーのように治りやすいとされる食品が食べられるようになったか?を判定するものです。
以前も書きましたが、最近、力を入れているのが、リスクを図るための負荷試験です。例えば、小学校に上がる場合、保育園や幼稚園の時は、食物アレルギーの誤食は保育士の先生がよく見てくれているため、防がれている部分が大きいと思いますが、小学校に上がる頃には治っているお子さんも多い一方で、ごく一部治っていないお子さんもおり、ひとクラスを担任の先生1人で見るため、対応としては手薄になります。
親御さんも、小学校に上がると心配だと口を揃えておっしゃることが多いのです。先日も、来年小学校に上がるお子さんにソバの負荷試験をやりました。
以前、卵などのアレルギーはありましたが、克服しており、ソバとピーナッツがいずれもクラス3で、除去していました。数値で言うと15くらいと結構高く、負荷試験をやってもリスクは高めだと考えています。
ソバやナッツ類、甲殻類など卵や牛乳に比べると治りづらいアレルゲンの場合、負荷試験をしないこともあったのですが、調布の死亡事故があって以来、リスクを図ることの重要性を認識させられました。
つまり、ほんのわずかな量で症状が誘発されてしまい、誤食でショックを起こし得るのか、それとも意外と結構食べられ、仮に誤食しても死にそうにならないのかを確認することは大切ですし、後者なら積極的にエピペンを持ってもらおうと思っています。
ソバの負荷試験は、結果を言ってしまうと、100g完食できました。これまで除去してきましたが、いつからかは分かりませんが、除去する必要がなくなったのです。親御さんから是非ともピーナッツもしてみたいとご希望がありました。
もちろん受けて立ちますが、ピーナッツがやはり15くらいの数値(クラス3)ですと、リスクは伴います。しかし、除去し続けていてはどれくらい食べられるのか全く分からない状況です。食べられない確率は100%ではないでしょうし、やってみなければ、何とも言えないのです。
当院の場合、まもなく流行ってくるであろうインフルエンザの流行期は、負荷試験は休止させて頂いています。負荷試験は院内に滞在時間が長く、院内感染させてしまっては申し訳ないからです。
例年、負荷試験を再開する3月から4月にかけて、予約が殺到します。新年度で食物アレルギーの診断書を持参する方が増えるからです。
専門医であっても、ピーナッツはそんなに高ければ負荷試験はしないという人もいることでしょう。しかし、親御さんから希望がある場合、“リスクを図る”負荷試験は避けて通れないと思っており、やらなければお子さんを危険な目に合わせてしまうかもしれないと思っています。医院で負荷してもリスクは当然ありますが、学校で口にしてしまった場合はと医院でやった場合は、少量から食べさせ、しかも異常があればすぐに治療に入られるので、親御さんからすれば安心度が大きく違います。
ということで、当院はさまざまな目的で食物負荷試験をやっており、特に来春小学校に上がるお子さんでは、今のうちに負荷試験をやっておくことをお勧めしたいと思っています。
当院の場合、まだ余裕があると思われ、早めにご相談頂ければ、対応したいと思っています。


