小児科 すこやかアレルギークリニック

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電機メーカーと同じ!?
2012年09月06日 更新

先週末に、某市にアレルギーの講演に行ってきました。

私が市外に出向いて講演に行く理由は、もちろん誤解に満ちたアレルギーに対し、正しい知識を持って欲しいということではありますが、また“人助け”という側面も持ちます。

あまりにおかしな医療を受けていて、患者さんはそれを知らずに「ベストの医療を受けている」と信じて、通院している訳です。医師は、症状が落ち着かないのは自分の知識や技術の問題だと分かっていながら、患者さんにはそんな素振りは見せず、ダラダラと通院が続きます。咳や湿疹ごときで他院に紹介なんてできないと思う医師が多いのでしょう。

私が何でもアレルギーのことを分かる訳ではありませんが、本当にアレルギーのことを分かっていない小児科医が多いことに愕然としています。ちまたに子どもの10%以上の頻度で見られるアトピー性皮膚炎の診断をできない医師が多いし、それは皮膚科医でもそうだったりします。

工業製品の品質で世界のトップを走っていたはずの電機メーカーが不振にあえいでいます。シャープやソニー、パナソニックなどはどうしちゃったんでしょうか?。日本の医療はレベルが高いはずですが、ぜんそくやアトピー性皮膚炎などはもはやコモンディジーズ(よくみられる病気)なのに、それすら診断できない様子はこれらの企業と重ねて見えてしまいます。

不景気などの影響も大きいのでしょうが、日本という信頼のプランドにあぐらをかき、黙っていても売れていたため、時代の移り変わりに油断をして、企業努力をしていなかった部分も大きいのかなと思っています。

医療も同じだと思っています。「お医者さんなんだから間違うはずがない」、多くの患者さんがそう思っているはずです。黙っていても、患者さんが医院に押し寄せ、ベストな医療を受けられたと感謝しながら帰っていきます。ところが、症状の改善がみられていないケースもある訳です。「まあ、いっか。そのうち良くなるだろう。」を思うのでしょう。

私の力の入れているアレルギーは、慢性疾患ですから、放っておいてもなかなか良くなりません。ぜんそくもアトピーも歯止めをかけるようにしなければ、病状が悪化し、更に悪くなりやすくなる。ぜんそく発作を起こせばより一層発作を起こしやすくなるし、アトピーも掻けば掻く程、皮膚は悪化していきます。

良くなっていなければ、「自分の診断が間違っているのでは?」、「もっと良くする方法はないか?」と悩むはずなのに、周囲はそんなことは一切せずに、同じ薬を出し続けています。自分の収入が減ると考える身勝手な医師も残念ながらいるようで、紹介状を書こうともしないのです。

こういう患者さんが来られると、これまで患者さんが受けてきた“仕打ち”を明らかにせざるを得ません。

つまり、症状が良くなっていないのに、同じ薬を出し続けることは、多くは病気が悪い訳ではなく、医療が悪いこと。患者さんが必死に通っても、医師は治すつもりがなく、真剣に向かい合っていないから、同じ薬を出し続けていることを理解してもらうようにしています。しかも、患者さんが前医を見限って医院を代えると、医師は自分が治した気になっていますから、同じミスをし続けることにも触れています。紹介状があれば、その医師に正しい診断や治療方針を伝えられますが、それがないので、自分の誤診で患者さんに迷惑をかけ続けていても、ミスをしたことすら気付いていないので、また永年その病気についてミスをし続けるのです。

つい先日、講演に行った某市から患者さんが来られました。肘や膝がガサガサ、ゴワゴワしており、一見してアトピー性皮膚炎でした。しかも結構\重症です。にもかかわらず、地元の小児科医から乾燥肌と診断されていました。

いつも言っている、診断を間違い、治療も間違い、それ故に症状が改善しないという馬鹿みたいに当たり前のパターンです。この先生だけという訳ではないのでしょうが、これまでもずっと乾燥肌と診断し、これからもずっと同じ治療をしていくのでしょう。敢えて言えば、哀れでなりません。それは信じてかかっている患者さんはもちろん、その小児科医もです。

上越市もそうです。医師の誤診に慣れているのか(!?)、患者さんが優しく受け止めています。診断も治療も間違っているのに、「〇〇先生の治療は弱いせいか、あまり効かない」と好意的に捉えているようです。

いろいろやっているようですが、医学的なことはほとんど努力していないとしか思えません。ガイドラインは一切守っていません。当院が開院して5年の間、その医院さんに通っても良くならないという理由で逃げてきた多くの患者さんの治療をみてみると、診断も治療も進歩はしていません。私が勤務医時代の頃、柏崎市の病院で働いていましたが、当時もその医療機関から患者さんは逃げてきていました。その前から、同じことを繰り返しているのです。

私自身は、いい加減なことをやっている医院さんを野放しにしようとは思いません。地元の患者さんを守る必要があるからです。

当院は、患者さんが治ることを考え、薬も効果の高いものを選び、なるべく最短距離で改善させようと努力しているつもりで、それにより「あそこの医院は、こんなにいい加減なことをやっているんだ」という理解を広めようと思っています。

結局、同業者同士の連携なんて有り得ないと思います。少し前に医師同士で切磋琢磨すればいいと書きましたが、患者さんが良くなっていなくても、それにすら気付けていないのですから、切磋琢磨のしようがなく、ダメな医療をあぶり出すという、我ながら情けない方法を取らざるを得ません。そういうことでしか、アレルギーの患者さんを守れないのです。

最近は、特にシャープの危機に関するニュースが流れていますが、表沙汰にはなっていませんが、小児のアレルギー医療も相当危機的な状況にあることを、少なくとも患者さんには理解して頂きたいと思っています。