月曜は、診療のあと、エピペンを処方しているお子さんの通う園の関係者の方々に当院にお集まり頂きました。
上越市は、市として既にエピペンを預っている園もあり、結構県内では進んだ考え方を思っているように思います。県内では、まだほとんどないと思っています。
ただ、市がそういう方針であっても、実際にアナフィラキシーショックなどが起きてしまったら、対応するのは園の職員です。いつも言っているように、矢面に立たされるのは園の先生方なのです。
他の園で、皆でエピペンの取り扱いのビデオを観たなんて話も聞きましたが、それよりも大事なことは、どのタイミングで打たなければならないかという点だろうと思っています。エピペンは基本的には本人や保護者が使うことになっていますが、時間的余裕があれば、医師や救急救命士が打つべきです。医師も救急車も間に合わない時にだけ、どうしても手を下さないければいけない時に、行なうべき行為です。
大人が一生懸命やらなければならないと思うのは大事なことですが、自分がすべて背負い込むことはないと思っていますし、主治医や救急隊、親御さんに指示を仰ぐこともできるのです。そういった上で、練習用であってもエピペンを手にしてみて、注射のイメージを作り上げておくことも必要でしょう。
今回は、園の方から4人、市の方から1人、親御さんの合計6人の参加がありました。皆が切実と考え、私の話に耳を傾けて下さいました。一生懸命やっている人を見ると、全力で応援したくなります。
園にエピペンを持っている患者さんがいる場合、できれば多くの園職員がエピペンの使い方を知っておくべきと言われています。園長や一部の職員が知っていても、その人達が不在の時に何もできないでは、困るからです。
約一時間スライドを使って話をした後に、「私の方から園に出向いて他の職員に話をしますよ」と言うと、「それをお願いしようと思っていました。」と返ってきて、早急に予定を立てるとのこと。
「はやっ」と思いましたが、園もそれくらい切実だったのだろうと思います。何が大事なのか分かっていらっしゃると思いました。
敢えて言いますが、こういう対応を少しは真似て欲しい医師もいます。
以前も書いたように、エビアレルギーの相談を某医院でしたら、当院でなく、病院に紹介状を書き、結局病院から当院に受診を勧められたケースがありましたが、他にも「2歳まで除去しなさい」なんて平気で言ってしまう医師もいます。食物アレルギーに理解が不足している医師が少なくないし、それを改めようともしていないように感じずにはいられません。
エピペンを処方されるべき患者さんに処方されていないケースもあるのだろうと思います。某市では、市側がエピペンを受け入れようとしており、医師側にバトンを渡したのに、そこから話が進んでいないようだという話も聞いています。今回の園の対応とは違い過ぎます。残念ながら、驚く程の温度差があると思います。
こういった環境の中なので、私は私で、必要としてくれるところで協力していこうと思うし、そうすべきだと思っています。既にエピペンを預かってくれている園でも、園に出向いて説明していなかったので、そういうところにも出向くなど、園の体制作りに協力していこうと考えています。


