今年もあと残すところわずかになりました。
この1年も、地元や新潟県の医療のレベルアップに貢献したいという気持ちで頑張ってきたつもりです。
先日、地元の新聞社からマイコプラズマに関する取材を受けました。それが記事として載りました。
最近はやや下火になりましたが、少し前までマイコプラズマの患者さんを診る機会が結構とありました。医師によってマイコプラズマの診断法がかなり異なるため、患者さんが困惑することもありました。本来なら、そんなことは許されないはずにもかかわらずです。
もう1~2ヶ月前のことでしょうか、NHKの今日の健康という番組で「長引く咳をきたす病気」を特集していました。
マイコプラズマ、結核、ぜんそくなどが取り上げられていました。その中で、講師の先生がマイコプラズマや結核は、早期診断の方法はないので、医師がある程度、病気を予想して治療していく必要があるということを言っていました。NHKの番組に出てくるとなると、もちろん日本の第一人者の先生でしょう。国立大学の教授でした。最新の根拠のある情報を提供しているはずです。
そんな偉い先生がマイコプラズマには「早期診断の方法はない」とおっしゃっているのです。ところが、なぜか地元では血液検査をしたその日のうちに「マイコプラズマです」、「点滴しなければ治らない」なんてことを言う医師も存在するのです。
これが私の言うところの「医療は宗教」なのです。医師から自信満々に“診断”された割りに診断が間違っていて、さらに「点滴しないと治らない」などと言われても、診断が間違っているのだから症状が改善するはずもないのです。残念ながら、得をするのは医師だけという現実になってしまっています。
信じて通っても、裏切られることもあるのが“医療”です。私は損をしても、患者さんには良くなって欲しいし、なるべく裏切らないようにしているつもりです。明らかにその医師の能力を超えているのに、専門医に紹介すらされていないケースもあり、もう少し患者さんのことを真剣に考えて欲しいし、良心的になって頂きたいと思うこともしばしばあります。
マイコプラズマに関しても、「迅速検査」が診断の確定には使えないことは教科書に書いてあるのに、お構いなしの医師もおり、何年も同じことを繰り返しています。その事実を伝える記事が地元の新聞に伝えてもらったことは意味のあることだと思っています。
医学は日進月歩なので、新しいことに耳を傾けつつ情報を仕入れ、患者さんのため、自分のために努力している医師でなければ、子どもの健康を任せることはできないはずです。これが「企業努力」なのですが、医院さんの中には医師としては基本中の基本的なことすら足りていないところもあるのも事実です。
今回載った記事の最後に「何度もマイコプラズマと診断されている方は専門医を受診した方がいい」と結ばれていました。これもある意味、医師の方から「こんなに何度もかかるのはおかしい」と気付いて欲しいのですが、それも難しいようです。
そんなことがいつ自分のお子さんの身に降り掛かるか分かりません。
記者の方には、食物アレルギーの診断の確定には「食物負荷試験」しかないにもかかわらず、ほとんど行なわれておらず、専門医への紹介もほとんどないことを伝えておきました。こんなことも時折は記事にして頂きたいと思ってます。患者さんは正しい医療を受ける権利があるため、それを守るためにいろいろなところに働きかけていくのも私の仕事だと思っています。
そういうことをやっても、「正しい医療」はなかなか広まらないものですが、諦めず2012年も頑張っていかなければと思っています。
来年もいろいろアクションを起こしていきますし、計画も練っています。2012年も宜しくお願い致します。


