小児科 すこやかアレルギークリニック

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全力
2011年10月12日 更新

連休明けは、外来は混雑することが多いのですが、ここ最近の寒暖の差が大きいせいで、咳の患者さんが極めて多くなっています。

午前中の診療が終わったのが、13時半。当院は午後の診療が13時半からなので、数分でご飯を数口食べ、午後の診療に突入しました。

午後は、予防接種と健診の区切りがつくと、いつも15時頃はややゆとりが出るのですが、遠路遥々と食物依存性運動誘発アナフィラキシー疑いという患者さんが受診されました。時間をかけて応対していたら夕方にさしかかり、いつもの“ラッシュ”になってしまいました。結局、診療が終わったのが19時半くらいでした。

これからインフルエンザのワクチンも入ってくるため、体がもつだろうかと若干不安ではあります(汗)。ただ、自分が小児科医である限り、目の前のお子さんを速やかに改善させることだけを考えて診療に当たっているつもりです。気合いで乗り切らねばなりません。

昨日などもやや厳しいことを書きましたが、経営も大事でしょうが、効率重視で必要な説明すらしておらず、しかも通っても改善していないという“ベスト”や“ベター”というにはほど遠い医療をしている医院さんもあるようで、この辺は患者さん側にはとても分かりにくいことのようです。親御さんは必死になって我が子を守ろうと通っていますが、端から見ていると、両者の温度差はかなり大きいと思います。

自分で言うのも何ですが、そういう施設とは区別して考えて頂きたいと思っています。親御さんには、例えば同じ小児科でも技術も知識も格差があることは承知しておいて頂きたいと思いますし、知って頂く努力も少しはやるべきだろうと考えています。当たり前のことのはずですが、親御さんの「全力」に、やはり医師も「全力」で応えるべきなのです。

ちょっと変な言い方になってしまいますが、自分がいつまで健康に診療できるか分かりません。人間いつ何があるか分かりませんので、小児科医として日々、悔いのない人生を送りたいと考えています。

例えば、食物アレルギーの対応ならば、手間がかかろうが、アナフィラキシーの危険性があろうが、目の前の患者さんに少しでも食べるものを増やしてあげたいと思えば、「食物負荷試験」は避けられません。食物アレルギーの患者さんに全力を尽くしたいと思えば、医師の口から「食物負荷試験という検査法があって….」という話が出るはずです。ところが、そうなることはまずなく、地元では紹介もない状況は不自然と言わざるを得ません。全力を出している医師が、どれだけいるのだろうかと心配になってしまいます。

この連休も、コツコツと学会発表の準備をしていました。別に学会に行かなければ、休診にする必要もなく、その分収益も上がります。行楽日和の週末を、家族と楽しむこともできたはずです。ただ、その代償として、自分の知識が時代遅れになるというリスクもあります。

今回の学会では、小児ぜんそくと食物アレルギーのガイドラインが公表されます。アレルギー専門医として、公になったものは素早くキャッチして、診療に取り入れなければなりません。なるべくは、時代遅れのことをやっている自分に幻滅したくはないと思っています。

学会では、大学病院やアレルギー専門病院が、経口減感作療法などの研究成果を発表していますが、当院のような開業医でも、そういった専門施設ならではの研究ではなくとも、真面目に取り組んでいる姿勢やその成果は、発表対象になると考えています。開業医ならではの、フットワークの軽さも武器になると思っています。

問題意識を持って診療に当たり続ける意味でも、学会発表は続けていきたいと思っていますし、私の姿勢を発表で知って頂いた結果が、来年の「すこやか健康フェア」に日本の食物アレルギーのリーダー格の海老沢先生をお呼びできたのだと思います。

真面目に、そして全力を尽くしていれば、見てくれている人は見てくれているのだろうと思っています。