小児科 すこやかアレルギークリニック

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不覚にも…
2011年09月19日 更新

今回は、ちょっとプライベートな話をしようかと思います。

先週の土曜は、うちの息子の幼稚園で運動会がありました。まだ幼児で、やんちゃな盛りですが、なかなか幼稚園でどんな風に過ごしているのかイメージが湧きませんでした。

日々、真面目に診療しているつもりです。アレルギーであっても、小児科では多い感染症もあっても、テキトーにやるのは好きでないので、いつも言っているように、まず診断をつけて、それに見合った根拠のある治療に進むようにしているつもりです。正直、体が疲れないはずはありません。

毎日、クタクタになって自宅に帰ると、息子がニコニコして出迎えてくれますが、「今日は、園でどんな風に過ごしていたんだろう」と考える余裕もあまりないのが現状でした。父親としては、ダメな親なのだろうと反省しています(涙)。

運動会は、園での生活を伺い知るチャンスなのでしょうが、さすがに診療があるので、休む訳にもいきません。最近は多くの家庭がそうであるように、ビデオを撮ってきてもらうことにしました。

仕事が終わって家に帰ると、さっそくビデオ鑑賞です。映像としては、そんなに長いものではなく、駆けっこと踊りが収められていました。

家ではわがままを言ったり、いたずらをしたり、いわゆるかわいい盛りではありますが、そんな息子が他の園児と一緒に駆けっこしたり、踊る姿をみて、不覚にも涙が出そうになりました。「まだ何もできない」と思っていたのに、私の知らないうちに、彼なりの社会性を身につけていたのだと気付かされました。「親バカ」と言われればそれまでですが、これからも息子の成長を暖かく見守っていこうと思いました。

小児科医は、自分の子を育てて、より一人前になっていくのだとよく言われます。確かにそうだろうと思います。

独身の時も、子どもの病気のプロであろうと考えていましたが、やはり子どもが熱を出した時の不安など、親の気持ちが痛いほど分かります。

時々、医療に関して厳しめのことを書いたりしています。診断をつけようともしていなかったり、症状が良くなってもいないのに、同じ薬を出し続けたり、熱が出れば「点滴しないと治らない」と強要したりと、私の目からみて理解しづらいことが繰り返されるケースも結構と目にします。

熱や咳などの症状を1日も早く何とかして欲しいと願う親と、ごったがえす外来を速やかにこなすことを考える医師の間には、ギャップがあると感じざるを得ません。そんな状況でも、親御さんは、子どもが病気の時には小児科医に頼らざるを得ないため、良くなるまで必死に通っています。

他の開業医から「治療しても良くならない」という患者さんが、移ってこられることも多々ありますが、どの小児科も一人当たりに時間をたっぷり掛けられる訳ではありません。「あれれっ」というような見落としも見かけます。たまに見落とすことは人間ですからあるでしょうが、同じことを毎回繰り返して、医師本人も気付いていないことすらあります。

親御さんの気持ちを考えると、子どもがいる医師であれば、自分の子どもが小さかった時のことを、もうちょっと思い起こして欲しいと思うこともしばしばあります。自分の子が具合が悪ければ、親として、子どもを守るため、何とかしようと必死になると思うのです。

もちろん、自分にも当てはまることなのですが、やはり小児科医は、親の気持ちを持ち続けることが大切なのかなと思っています。